「ラグビー・リーグワン、神戸36-18横浜」(29日、ノエビアスタジアム神戸) ホーム開幕戦で1万5292人の観衆の前で、神戸スティーラーズが今シーズン初勝利を挙げた。開始2分にラインアウトからのモールを押し込み、新加入のスコットランド代…
「ラグビー・リーグワン、神戸36-18横浜」(29日、ノエビアスタジアム神戸)
ホーム開幕戦で1万5292人の観衆の前で、神戸スティーラーズが今シーズン初勝利を挙げた。開始2分にラインアウトからのモールを押し込み、新加入のスコットランド代表のフッカー・ターナーがいきなり先制トライ。さらに19分にWTBモエアキオラ、22分にCTBラファエレ・ティモシー、25分にWTB松永寛太が立て続けにトライを奪って前半を24-8とリードして折り返した。
後半に入ると横浜も反撃する。8分にWTBタカヤワがトライを奪い、さらに神戸はラフェエレが反則の繰り返しでイエローとなり一時退場。数的不利となるピンチとなった。ここで共同主将のロック・レタリックが力強い突進から値千金のトライ。28分には右に展開してモエアキオラが勝負を決定づけるトライを決めて、横浜を突き放した。
前節の静岡戦では退場者を出して、試合終了間際に痛恨の逆転負け。それだけにこの試合にかける思いは強かった。激しいディフェンスで横浜のアタックを封じ、ターンオーバーからトライを重ねる試合展開。デイブ・レニー・ヘッドコーチ(HC)は「いいディフェンスからチャンスをつくり、仕留めるべきところで(トライを)決めることができた。この1週間、守備に時間を割いてきたし、細かいディテールを選手たちに落とし込んできた」と内容を高く評価する。レタリックも「先週の敗戦からスキルの部分だったり、成長したところがみられた。相手にプレッシャーを与え続けられたし、全員がチームのために激しいタックルをして、すぐに起き上がることを繰り返したのがよかったと思う」と満足そうに振り返った。
攻撃をリードしたSOの李承信・共同主将は、「先週は負けたけど、いいプレーができた時間帯もあった。あまり落ち込まず、この試合へ向けてしっかりと準備ができた」と納得の表情でコメント。次節(来年1月5日、味の素スタジアム)は2連勝で首位に立つ昨季の王者・BL東京戦。李は「チャンピオン・チームですからね。また1週間、しっかりいい準備をして自分たちのラグビーができるように」と力を込めた。