◆ラグビー ▽リーグワン第2節 BL東京61―8相模原(29日・味の素スタジアム) 昨季王者のBL東京(旧東芝)は、相模原(旧三菱重工相模原)から計9トライを挙げ61―8の大勝。この日1トライ、蹴っても8Gで計21得点の活躍を見せたFB松永…
◆ラグビー ▽リーグワン第2節 BL東京61―8相模原(29日・味の素スタジアム)
昨季王者のBL東京(旧東芝)は、相模原(旧三菱重工相模原)から計9トライを挙げ61―8の大勝。この日1トライ、蹴っても8Gで計21得点の活躍を見せたFB松永拓朗は「こうして蹴って結果を残せたのは、次も自分が蹴ろうという、一歩前に進めたと思う」と充実の表情を浮かべた。
7―8の前半24分、敵陣右サイドでゲインしたWTBナイカブラから松永にパス。相手インゴール前でタックルされたが、仰向けになりながらライン上にグラウンディングした。「転んだ時にラインは見えて、手を伸ばした。入ってよかった。(自信は)あんまりなかったです(笑)」。SOモウンガが足の張りを訴え、キッカーも務めたこの試合。左右の角度あるゴールキックを次々に成功させ「60秒を焦らずに、自分に集中できたのが一番」とうなずいた。
10番で出た日本代表のウルグアイ戦(11月16日、フランス 36〇20)はキッカーを務めたが、ゴールが決まらず。トライ後やPG申告後から60秒の「ショットクロック」に苦しんだ。「あの時は初めて60秒で蹴って、相当プレッシャーがかかった」。練習では日頃から時間を計りながら蹴り、ルーチンは30秒以内に修正。場内の時計は見ずに、スタッフから時間を伝えてもらっているという。「ゲームの中で、ずっと60秒で蹴るというのはしんどいと思う」としつつ、苦い経験を糧に成長を遂げた。
日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が視察する中、強みのランと共にキックでもアピール。チームのブラックアダーHCも「素晴らしいキックをしていたし、伸びるしかないポテンシャルを秘めた選手」と賞賛した。「10番と15番、両方できるのが自分の強み」と松永。2連覇に向け主軸となる26歳は「10番でも15番でも、一貫性のあるプレーができるようになりたい」とさらなる成長を誓った。