◆バスケットボール ▽全国高校選手権 最終日 男子決勝 福岡大大濠77―57鳥取城北(29日・東京体育館) ウィンターカップの男子決勝が行われ、福岡大大濠が鳥取城北を77―57で下し、3年ぶり4度目の優勝を飾った。 福岡大大濠は日本代表経験…

◆バスケットボール ▽全国高校選手権 最終日 男子決勝 福岡大大濠77―57鳥取城北(29日・東京体育館)

 ウィンターカップの男子決勝が行われ、福岡大大濠が鳥取城北を77―57で下し、3年ぶり4度目の優勝を飾った。

 福岡大大濠は日本代表経験のある注目の渡辺伶音(3年)が16得点、14リバウンドの“ダブルダブル”の活躍。第2クオーター(Q)終了間際に相手を引き離す3ポイント(3P)を沈め、後半にも3Pを決めるなど要所での活躍が光った。

 身長206センチの18歳は、11月の2025年アジア杯予選で日本代表入り。試合への出場機会はなかったが、グアム戦ではベンチ入りし、日の丸を経験した。代表のトム・ホーバス監督には「打てるなら全部打ちなさい」と指導を受け、この日も積極的にシュートを放った渡辺。3Pは7本中4本(成功率57・1%)を沈め、チームの勝利に貢献した。「『自分がやるんだ』っていう気持ちは去年以上に大きかった。仲間に支えられながら、3Pの部分は今日の試合でも出せたと思う」とうなずいた。

 詳細は明かさずも、卒業後は「まずは大学に行く」という。「フィジカルの部分、フットワークの部分、基礎的なところが大事だと思っている。次のステージでもっと地道にやりたいと思っている」とし、今後のバスケ人生の目標を問われると「Bリーグで最前線で活躍できる選手になる。あとは日本代表として絶対的に必要な選手になる。世界に勝っていく姿を目指していく」と言葉に力を込めた。

 目指す姿には、NBAマジックのフランツ・ワグナーを挙げる。「パリ五輪を見て、208センチもありながら本当に起用。スキルの部分もレベルが高い。淡々と決めてくるのがすごい。将来的にはワグナー選手のようなプレーができるのが自分の理想像としてある」とさらなる進化を誓った。