第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)を主催する関東学生陸上競技連盟は29日、出場21チームの1~10区登録と補欠登録6選手を発表した。往路(2日)、復路(3日)ともにスタート時間(午前8時)の1時間10分前に当日変更が可能で、各校ともに…

 第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)を主催する関東学生陸上競技連盟は29日、出場21チームの1~10区登録と補欠登録6選手を発表した。往路(2日)、復路(3日)ともにスタート時間(午前8時)の1時間10分前に当日変更が可能で、各校ともに補欠登録した主力選手を勝負区間に投入する。変更は区間登録選手と補欠登録選手の交代だけで、区間登録選手同士の交代はできない。

 2年連続8度目の優勝を目指す青学大は今季、絶好調の鶴川正也(4年)を3区に登録した。鶴川は3年時まで箱根駅伝未経験ながら6月の日本選手権5000メートルでは屋外レース日本人学生歴代最高(当時)の13分18秒51で走破。出雲駅伝(10月)1区、全日本大学駅伝(11月)2区で区間賞を獲得した。

 スポーツ報知の電話取材を受けた原晋監督(57)は「自信を持って鶴川を3区に登録しました。イェゴン・ヴィンセント君の区間記録(東京国際大、現ホンダ、20年、59分25秒)を狙っていきます」と期待を込めて話した。鶴川は「青学大の優勝のために3大駅伝3連続区間賞を狙います。ヴィンセント選手が2区、3区、4区の区間記録を占めているので、破りたいですね」と意欲満々に話した。

 前回2区で歴代4位(日本人歴代2位)の1時間6分7秒の好記録で区間賞を獲得した黒田朝日(3年)、前回3区で日本人歴代最高タイム(59分47秒)で区間賞を獲得した太田蒼生(4年)は補欠登録。当日変更で、黒田朝日は2区に登録されている弟の然(1年)と交代が濃厚。太田は4区出陣が見込まれる。原監督は太田と黒田朝を「駅伝男」と呼び、絶対の信頼を寄せている。5区には前回2位の若林宏樹(4年)、6区には前回2位の野村昭夢(4年)が順当に登録され、山区間も盤石だ。今大会に向けて「あいたいね大作戦」を発令した原監督は「『あいたいね指数』は80%まで上がってきています。当日に100%に上がります」と自信を見せた。

 前哨戦の出雲駅伝(10月14日)、全日本大学駅伝(11月3日)は、いずれも国学院大が優勝、駒大が2位、青学大が3位だった。さらに上位6校まで順番は同じ(出雲5位の米国アイビーリーグ選抜を除く)で、創価大、早大、城西大と続いた。3強と4番手以降には差があり、最終決戦の箱根路でも3強が優勝争いの中心となりそうだ。

 箱根駅伝の選手登録は各チームが例年12月10日に16人を登録。同29日に1~10区と補欠6人の区間登録を行う。往路(1月2日)、復路(同3日)ともにスタート時間(午前8時)の1時間10分前に当日変更が可能。変更は区間登録選手と補欠登録選手の交代だけで、区間登録選手同士の交代はできない。第98回大会から当日変更枠は4人以内から6人以内に拡大。ただ、1日で変更できる選手は4人以内。また、外国人留学生は登録2人以内、出場1人以内。

 青学大の区間登録選手と補欠選手は以下の通り。〇は主将。

 1区 宇田川瞬矢(3年)

 2区 黒田 然 (1年)

 3区 鶴川 正也(4年)

 4区 荒巻 朋熈(3年)

 5区 若林 宏樹(4年)

 6区 野村 昭夢(4年)

 7区 白石 光星(4年)

 8区 塩出 翔太(3年)

 9区 平松 享祐(2年)

10区 佐藤 愛斗(1年)

 補欠 太田 蒼生(4年)

 補欠 田中 悠登(4年)〇

 補欠 黒田 朝日(3年)

 補欠 佐藤 有一(3年)

 補欠 安島 莉玖(1年)

 補欠 小河原陽琉(1年)