「RIZIN DECADE」(31日、さいたまスーパーアリーナ) 元DEEP2階級王者の元谷友貴(35)=アメリカントップチーム=とRIZINバンタム級王座の次期挑戦者決定戦を行う秋元強真(18)=ジャパントップチーム=が29日、都内で行…

 「RIZIN DECADE」(31日、さいたまスーパーアリーナ)

 元DEEP2階級王者の元谷友貴(35)=アメリカントップチーム=とRIZINバンタム級王座の次期挑戦者決定戦を行う秋元強真(18)=ジャパントップチーム=が29日、都内で行われた個別記者会見に出席し、1ラウンドKO勝利を宣言した。

 元谷について「打撃もできて組みと極め力がある選手だと思う」と改めてオールラウンドな実力を評価しつつ、「11月の試合が終わってから次に向けてすぐに練習を続けてたんで。元谷選手も昔から見てた選手なので、ある程度は癖も分かってたので、分析もやりやすかった」と、作戦は完成している様子。

 作戦を立てる過程を「自分はDEEP時代から自分で分析するのが好きだったので、自分のを中心にコーチの分析も入れて少しずつ作っていくって感じです」と説明し、「強い選手はみんな相手のことを見る能力があると思うんで、分析力が高いとかじゃなくて、もともと持ってたアレじゃないですか。今まで見てきた強い選手はみんな相手を自分で分析してきてるので、これが普通なんじゃないかなと思います」という。

 試合展開については「今まで自分が寝技を見せてきてないから、一本取られる予想が多いので、早く明後日やりたい。今回、自分からタックルに行くということはない。倒されてからの攻防を見たことないとけっこう言われてるんで、別に逃げに徹するぐらい差があると思ってないし、グラップリングだけでもやり合うかなと思ってるぐらいなので、全く問題ない」と、元谷が有利とされるグラップリングへの自信を漂わせた。

 その上で「組みの展開もアレですけど、1ラウンドでKOできると思ってるんで、また左を当てようかなと思っています。(KO宣言して)大丈夫です。前回KOできなくてあまりバーンと盛り上げられなかったので、今回は必ずKOします。圧倒的に勝って来年、井上選手(王者の井上直樹)としたいっすね」と初回KOを宣言した。

 ここまでMMA7戦全勝、今年から参戦したRIZINでは2試合して2連勝しているが、「負けに対するプレッシャーっていうのは、負けたくないというのは多少ありますけど、あまり試合前に怖いと思ったこともないし、不安だなと思ったこともないし、それ以上に練習してきてる自信もあるので、あんま感じたことはない。(試合中も)あまり感じたことはない」と、負けを意識したことはないという。

 RIZIN3戦目を目前に控えてRIZINファイターとしての自覚、RIZINを背負う自覚が「ようやく芽生えてきたというか、自分が盛り上げようじゃないけど、自分が一番上になって引っ張っていこうと思い始めた」といい、「早くトップになりたい」と王座挑戦を見据えている。

 また、今回は10回目となるRIZINの大晦日大会とあって、10年前の自分に今の姿は想像できたかと聞かれると「ちっちゃい頃はめっちゃビビりで、今もビビりですけど。ケンカとかもしてこなかったし、ジェットコースターとかそっち系も全部無理だし、臆病者系で生きて来たので、考えたことはなかった」と回答。

 現在は18歳とは思えない強さを試合で発揮しているが、RIZINの密着動画については「かわいいという声がまた増えちゃったんで、ちょっとイヤだった。男なんでカッコいいで売っていきたい」と、少年らしい顔をのぞかせていた。