「卓球・Tリーグ女子、神奈川3-1九州」(29日、代々木第二体育館) 神奈川の平野美宇(24)=木下グループ=は第2試合で、今枝愛美(19)を3-0で破って勝利に貢献した。これが今年最後の試合。1月の全日本選手権、2月の世界選手権団体戦、…

 「卓球・Tリーグ女子、神奈川3-1九州」(29日、代々木第二体育館)

 神奈川の平野美宇(24)=木下グループ=は第2試合で、今枝愛美(19)を3-0で破って勝利に貢献した。これが今年最後の試合。1月の全日本選手権、2月の世界選手権団体戦、団体銀メダルを獲得した今夏のパリ五輪など、めまぐるしかった2024年を締めくくり、「今年最後の試合で勝つことができてよかった。いい締めくくりができた」と納得の表情。来年に向けては、「五輪が終わった次の年はいろんなことに挑戦できる。結果はもちろんだが、自分の実力を上げたり、もっと(ライバルと)差をつけられるように頑張りたい」と語った。

 Tリーグでは個人で今季無敗の12連勝とした。パリ五輪直後の8月の開幕時は気持ち的に苦しかったといい、「全然休みがなかったので。(観客や関係者に)失礼だが、(当時は)すごく嫌だなと思いながら試合をした」と述懐。ただ、休みを挟んだことで卓球愛を再確認したといい、「卓球を1回休むと、またやりたいなって思うので、なんだかんだで卓球が結構好きだなと。今までは五輪という夢があるから、やらなきゃいけないと思い込んでいたが、そういう状況じゃなくても意外と(卓球を)やりたいなと気づいて、結構面白い」と明かした。

 年末年始のオフは30日~1月1日の3日間。1月2日から練習初めで4日にはTリーグ、5日からは国際大会出場のためにカタールに出発する慌ただしいスケジュールとなるといい、「休みながら(試合へ)準備しないといけない」と苦笑いした。

 また、8年ぶりの頂点を狙う全日本選手権(1月21日開幕、東京体育館)に向けても「コンディションが一番大事。どの選手も強いので、しっかり準備する」と強調。今回は代表争いは懸かっていないものの、「(気持ち的に)楽だが、(代表が)懸かっているからこそ頑張れるところもあるので、メリットもデメリットもある。今回はシンプルに勝ちたいって気持ちを持って臨めるかな」と心境を明かした。