<全国高校サッカー選手権:西目-日章学園>◇29日◇1回戦◇フクアリU-19日本代表でイングランド・プレミアリーグのサウサンプトン入りが内定している宮崎・日章学園FW高岡伶颯(れんと、3年)が3大会連続の選手権で初得点を決めた。前線のターゲ…

<全国高校サッカー選手権:西目-日章学園>◇29日◇1回戦◇フクアリ

U-19日本代表でイングランド・プレミアリーグのサウサンプトン入りが内定している宮崎・日章学園FW高岡伶颯(れんと、3年)が3大会連続の選手権で初得点を決めた。

前線のターゲットとなり、前半からエンジン全開。同10分、右クロスから競り合ったこぼれ球に素速く反応。態勢を崩しながらも、右足で先制ゴールを奪った。同17分、今度は左クロスに反応。ファーストタッチでミスも、巧みなコントロールでボールを操り、左足を振り抜いて2点目を奪った。

サウサンプトンに加え、J1の神戸、鹿島、横浜や浦和など6クラブが争奪戦を繰り広げた高校NO・1ストライカー。元日本代表の神戸FW大迫勇也(34)が持つ1大会の最多得点記録「10」超えはもちろん、目標の「日本一&20得点」へ、力強く走り出した。

集大成で臨んだラスト選手権。宮崎大会決勝では、前人未到の3年連続「決勝ハットトリック」こそ逃したが、圧巻の3人抜きゴールなど2得点と暴れた。早生まれで17歳ながら、U-19代表に“飛び級”で招集されて今月中旬の合宿にも参加した逸材が、勢いのまま、早くも大舞台で結果を出した。

強みは「ジャンプとスピード。能力は認めてもらっている」というサウサンプトン評に加え、フィジカルも「コンタクトされても倒されず、どんな体勢からでもゴールを決め切るところ」。168センチながら、相手の185センチDFに空中戦で競り勝ったこともある。滞空時間が長いのも特長。持てる武器を存分に発揮した。【菊川光一】