<全国高校サッカー選手権:大津4-0福井商>◇29日◇1回戦◇柏の葉高校生世代最高峰「プレミアリーグ」ファイナルを初めて制した公立の雄、大津(熊本)が「全国2冠」へ、4発快勝発進した。3点目を決めたFW山下景司(3年)は「うまく裏を取ること…
<全国高校サッカー選手権:大津4-0福井商>◇29日◇1回戦◇柏の葉
高校生世代最高峰「プレミアリーグ」ファイナルを初めて制した公立の雄、大津(熊本)が「全国2冠」へ、4発快勝発進した。3点目を決めたFW山下景司(3年)は「うまく裏を取ることができ、後は決めるだけだった。次も大津らしいサッカーで勝ちたい」と笑顔。先制のMF兼松将(3年)も「決められるシーンを決められず迷惑をかけた。前半の内に1本決めたかったのでうれしい」と喜んだ。
全国王者はやっぱり強かった。開始からボールを支配。引いて守る相手6バックを果敢にこじ開けに行った。2桁シュートを浴びせながら、堅守を破れないまま推移した。だが、苦しい時の打開策がある。前半36分、右クロスから、184センチのMF兼松が打点の高いヘディングで先制点を奪った。
後半21分の追加点も得意の右クロスから生まれた。怒濤(どとう)の前後半20本目のシュートだった。同30分には「プレミアリーグ」の西地区得点王(20点)に輝き、同ファイナルでも2得点のFW山下もポストプレーから個人技で決めた。
後半ロスタイムにもダメ押しの4得点目。終始、来季清水入り内定のMF嶋本悠大(3年)らを軸に攻守で圧倒し続けた。被シュートも0本で、格下相手にまったく危なげなかった。