小学生サッカーの祭典、第38回全国少年少女草サッカー大会(日本サッカー協会など主催、朝日新聞社共催、第一三共ヘルスケア協賛)は28日、最終日を迎えた。男子の「プリンスカップ」(72チーム参加)は三つのブロックに分かれて静岡市のIAIスタジ…

 小学生サッカーの祭典、第38回全国少年少女草サッカー大会(日本サッカー協会など主催、朝日新聞社共催、第一三共ヘルスケア協賛)は28日、最終日を迎えた。男子の「プリンスカップ」(72チーム参加)は三つのブロックに分かれて静岡市のIAIスタジアム日本平(アイスタ)などで順位別トーナメントがあり、このうち、三保カップの決勝戦では不二見サッカースポーツ少年団が1―3で千葉のチームに敗れて準優勝だった。蛇塚カップの3位決定戦ではエクセルシオールFCが大井川南サッカースポーツクラブとの県勢対決を制し、J―STEPカップのALA裾野とともに3位となった。

 決勝の会場となったアイスタは、不二見サッカースポーツ少年団の多くの選手が通う小学校の学区内にある。「地元中の地元」として挑んだが、頂点にはあと一歩、手が届かなかった。

 試合を通して押され気味の展開だった。前半に2点を先行されて迎えた後半、青木湊選手(6年)のゴールで1点差に迫り、これが対戦した「ST―FUTE SOCCER CLUB」(千葉)が今大会5試合で許した唯一の失点となった。

 青木選手は「1点取れたのは良かったけれど、もう1点取りたかった。相手守備陣は身長が高く、攻めるのが大変だった」。

 地元とあって、試合には選手の保護者らが応援に詰めかけた。望月裕大選手(6年)は「応援はうれしかった。最後まであきらめずに戦えた」と胸を張った。

 アイスタはJ1に昇格する清水エスパルスの本拠だ。大橋蓮亮選手(6年)は「素晴らしい環境で試合ができたことに感謝したい」と話した。

 山梨宏樹監督は「清水の意地を見せたかった。1点差に迫った直後の失点が痛かった。自分たちのサッカーはできたと思う」と選手たちをたたえていた。(八鍬耕造)