第77回全国高校バスケットボール選手権大会「ソフトバンク ウインターカップ2024」(特別協力・朝日新聞社など)の男子準決勝が28日、東京体育館であった。福岡県代表で2連覇を目指した福岡第一は、鳥取城北(鳥取)に58―81で敗れた。県予選…

 第77回全国高校バスケットボール選手権大会「ソフトバンク ウインターカップ2024」(特別協力・朝日新聞社など)の男子準決勝が28日、東京体育館であった。福岡県代表で2連覇を目指した福岡第一は、鳥取城北(鳥取)に58―81で敗れた。県予選優勝の福岡大大濠は、8月の全国高校総体を制した強豪の東山(京都)を84―58で破り、決勝に進出した。

 福岡第一は、相手の堅い守備に阻まれて点を思うように入れられず、序盤からリードを許した。第2クオーターでは開始後間もなく宮本聡選手(2年)が3点シュートを決めるなど速い攻撃で連続得点し、一時は逆転したが、その後はチームのシュートも精度を欠き、再び逆転されるとそのままじりじりと点差を広げられた。

 井手口孝監督は、チームの主力である八田滉仁主将(3年)や宮本聡選手の体調不良などが重なったと明かし「思うようにチームの力を発揮できなかった」と振り返った。

 宮本聡選手とともにチームを引っ張り、ともにチーム最多の16点を挙げた双子の兄弟、宮本耀選手(2年)は、まだまだ足りないところがあるとしつつも、「自分がもっと良いプレーができれば、(聡選手とともに)手のつけられないようなツーガードになれると思う」と前を見据えた。

 福岡大大濠は、U18日本代表経験者の渡辺伶音選手(3年)や湧川裕斗主将(3年)、高田将吾選手(3年)らを中心に多くの選手がシュートを続々と決め、序盤から相手を圧倒した。(中村有紀子)