ドバイで開かれたアワードで放たれたC・ロナウドの発言が波紋を呼んだ。(C)Getty Images 歴史に名を刻んだクラックの発言が波紋を呼んでいる。 発信者となったのは、ポルトガル代表FWのクリスティアーノ・ロナウドだ。現地時間12月27…

ドバイで開かれたアワードで放たれたC・ロナウドの発言が波紋を呼んだ。(C)Getty Images

 歴史に名を刻んだクラックの発言が波紋を呼んでいる。

 発信者となったのは、ポルトガル代表FWのクリスティアーノ・ロナウドだ。現地時間12月27日にUAE・ドバイで開かれた『Global Soccer Awards』に出席したメガスターは、「最優秀中東プレーヤー」に選出。さらに特別に設けられた「歴代トップスコアラー賞」も表彰された。

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 問題となったのは、スペシャルインタビューで壇上に上がった際の発言だ。2023年1月からサウジアラビア1部の名門アル・ナスルに籍を置くC・ロナウドは、同国リーグのレベルについて問われた際に「リーグ・アンよりも優れている」と断言。さらにこう続けている。

「それは当然だ。決してサウジアラビアでプレーしているから言っているわけではない。人がどう思おうと気にしないで、この国のサッカーを見るべきだ。いまやフランスにはパリ・サンジェルマンしかない。他は終わってる。それが僕の意見だ。だってそうだろ? 彼らは最強だ。誰も太刀打ちできない。パリ・サンジェルマンは最高の選手を持っているし、最もお金を持っているクラブだ。それが事実で、嘘じゃない。なんでそんなに驚かれるかが分からない」

 今年1月の同アワードに出席した際にも「リーグ・アンよりサウジアラビアの方が競争力がある」と語っていたC・ロナウド。今回の発言は改めて彼のオピニオンを強調する形だと言える。

 ただ、メガスターによる大胆な発言に波紋は広まった。とりわけ引き合いに出されたフランスのメディアの反発を招いている。

 スポーツ専門ラジオ局『RMC Sport』は「ロナウドはフランスのサッカー関係者をうんざりさせ続けている」と一連の発言を報道。さらに大手紙『Le Parisien』も「ロナウドのリーグ・アンに対するオピニオンに気持ちの良い言葉はなかった」と指摘。母国リーグをサウジより下とする意見に反論を唱えた。

「フランスでプレーしたことがない彼は、問題発言の1年後の同じ場所の同じセレモニーで、まったく変化のないスピーチをした。彼は『まだサウジリーグをフランスのリーグよりも上にしているのか』と尋ねられ、“硫酸塩”のような非常に露骨な言葉を口にした」

 もはやサウジリーグへの関心を高めるための“パフォーマンス”のように見えなくもない。果たして、C・ロナウドの真意やいかに。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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