◆全国高校ラグビー第2日▽1回戦 東海大静岡翔洋21―17山形中央(28日・花園) 山形中央(山形)は試合終盤に4点差まで詰め寄ったが、東海大静岡翔洋(静岡)に17―21で惜敗。4大会ぶりの勝利はならなかった。 頬をつたう涙をぬぐいながらも…

◆全国高校ラグビー第2日▽1回戦 東海大静岡翔洋21―17山形中央(28日・花園)

 山形中央(山形)は試合終盤に4点差まで詰め寄ったが、東海大静岡翔洋(静岡)に17―21で惜敗。4大会ぶりの勝利はならなかった。

 頬をつたう涙をぬぐいながらも、山形中央のNO・8を務めた菊池駿主将(3年)は胸を張って言い切った。「負けたけど、今までの試合の中で一番いいプレーを出せた。みんな体を張って、いいプレーができた。悔いはないです」。前半3分、モールで押し込むと最後は菊池が飛び込んで先制トライ。その後逆転を許しながらも食らいつき、後半29分には再び菊池がトライを奪って4点差まで迫ったがあと一歩届かなかった。

 就任1年目の小巻孝至監督も「勝負には負けたけど、今までで一番じゃないですか」と選手たちの頑張りをたたえた。今大会登録メンバーは21人と、上限の25人まで足りていない。中学時サッカーをしていた菊池主将のように、高校からラグビーを始める選手がほとんどのなか、花園で戦えるレベルまでチーム力を高めてきた。「人数が少ないけどコミュニケーションを取り合って、一人一人と意思疎通してこれた。いいメンバーとやりきれました」と仲間へ感謝の言葉を語った主将。つかめなかった4大会ぶりの白星は後輩たちに託す。(有吉 広紀)