第103回全国高校サッカー選手権大会が28日に開幕。3大会ぶり3度目の出場となる専大北上(岩手)は29日に浦和駒場スタジアムで行われる初戦・高知(高知)戦に向けて、埼玉県さいたま市内で最終調整を行った。 専大北上は日本一を目指し、まずは5…

 第103回全国高校サッカー選手権大会が28日に開幕。3大会ぶり3度目の出場となる専大北上(岩手)は29日に浦和駒場スタジアムで行われる初戦・高知(高知)戦に向けて、埼玉県さいたま市内で最終調整を行った。

 専大北上は日本一を目指し、まずは5大会ぶりの白星を勝ち取る。全国大会出場を決めた11月3日以降はチームの強みとしている堅守を更に磨き上げてきた。初戦に向けて主将のDF成田大悟(3年)は「失点しないために声をかけ続けることを意識して、プレーでもチームを引っ張っていきたい」と意気込んだ。

 超攻撃的な相手を完封する。県予選の全4戦で29得点を奪い勝ち上がってきた高知。縦に早く攻め込む強力な2トップとの勝負が勝敗の鍵となる。主将は「自分たちがしっかりとボールを跳ね返して、攻撃につなげていけたら」。チームの要として体を張り、勝利に導く。

 この日には準決勝、決勝が行われる国立競技場で開会式が行われた。専大北上イレブンは48校中、3校目に堂々と胸を張り入場行進。イレブン全員がスタンドに笑顔で手を振る余裕も見えた。憧れの競技場に「そこまで緊張はなかったですけど、あの雰囲気を味わって緊張感も増してきました」と大舞台の圧を受けずに、前向きな気持ちになったという。

 24日から関東入りし、コンディションを整えてきた。雪が降る岩手県に比べ10度ほど暖かい環境で汗を流し、準備は万端。負けたら高校サッカー引退となる大事な初戦に向けて「目の前の一戦に集中してチーム一丸となって勝ちたい」と言葉に力を込めた。(山崎 賢人)