阪神・村上頌樹投手(26)が28日、地元・兵庫県淡路島の淡路佐野運動公園で近本と行う自主トレを公開し、打倒・巨人を宣言した。今季は同戦でわずか1試合の登板だったが、智弁学園の先輩・岡本和を過去7打数無安打に封じるなど好相性を誇る。現在は直…
阪神・村上頌樹投手(26)が28日、地元・兵庫県淡路島の淡路佐野運動公園で近本と行う自主トレを公開し、打倒・巨人を宣言した。今季は同戦でわずか1試合の登板だったが、智弁学園の先輩・岡本和を過去7打数無安打に封じるなど好相性を誇る。現在は直球の質を高めるため脱力投法に挑戦中で、完全復活を期す23年のMVP右腕がチームをV奪回に導く。
地元の活気に刺激を受け、モチベーションはさらに高まった。「年々人が増えているので、びっくりしました。来年はもう一回、優勝したい」。ファンへの感謝とともに芽生えたのは、V奪回への強い思い。打倒・巨人に村上が名乗りを上げた。
「優勝チームですし、最後に競り負けたので、意識するところはある。巨人に勝てば優勝が近づいてくる。負けられない相手だなと思います」
幼少期から虎党として育った右腕にとって巨人戦は特別なもの。今季はわずか1試合登板で勝敗はつかなかったが、昨季は2試合に投げ、1勝0敗、防御率0・00。4月12日には東京ドームで7回パーフェクトの快投を演じ、大ブレークのきっかけとなった。「抑えられていたということでいいイメージがあるんですけど、今年は(登板が)なかった」と残念そうに話すほど、敵地での登板に意欲満々だ。
4番封じもお手のもの。智弁学園の先輩・岡本和は過去7打数無安打と寄せ付けない。「高校から見ていてすごい打者」。憧れは変わらないが「前の打者を意識して抑えられれば、岡本さんといい対戦ができる」と真っ向勝負を心待ちにしている。
宿敵の前に立ちはだかるため、今オフは脱力投法に挑戦中だ。昨季は空振りを奪えていた直球が、今季はファウルや安打にされる確率が増え「真っすぐの質をもう一回上げたい」とテーマを設定。「今年は力任せで投げていたところがあった。7割ぐらいで投げられるように」。胸郭の可動域を広げるなど工夫を重ね、「今はいい状態で投げ始められているんじゃないかな」と来季の完全復活へ手応えは上々だ。
昨年の10勝6敗から今季は7勝11敗。「(今年は)チームに貢献できなかった。来年は自分がしっかりいい成績を残せればチームもいい順位にいくと思う。しっかりやっていきたい」。年末年始は実家で過ごすが「練習はします」。来年は再びリーグ王者として故郷に帰ってくる。