ドジャースへの愛を貫き、再契約を締結したT・ヘルナンデス。(C)Getty Images 熟考の末に念願だった契約は結ばれた。 現地時間12月27日、ドジャースは今オフにFAとなっていたテオスカー・ヘルナンデスと3年6600万ドル(約103…
ドジャースへの愛を貫き、再契約を締結したT・ヘルナンデス。(C)Getty Images
熟考の末に念願だった契約は結ばれた。
現地時間12月27日、ドジャースは今オフにFAとなっていたテオスカー・ヘルナンデスと3年6600万ドル(約103億6200万円)の再契約を締結した。米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者など複数の現地記者によれば、総額のうち契約ボーナス分が2300万ドル(約36億1100万円)で、4年目も1500万ドル(約23億5500万円)の契約延長オプションも付帯するという。
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マリナーズからFAとなった昨オフに2350万ドル(約34億6000万円=当時のレート)の単年契約で加入したT・ヘルナンデスは、勝負強い打棒と明るいキャラクターで声価を高めた。24年のレギュラーシーズンでは、大谷翔平に次ぐチーム2位の34本塁打、99打点、OPS.840を記録。“MVPトリオ”が居並ぶ打線の中軸を担った。
ドジャースのワールドシリーズ制覇にも貢献を果たした32歳を球団も高く評価。今オフのFA後も再契約に向けた交渉を進めていた。がしかし、4年8000万ドル(約121億6000万円)以上の契約を望んでいた本人側と思うように折り合いがつかず、話し合いは難航。ヤンキースやブルージェイズ、レッドソックスなど複数球団からの関心も集まったことで、一時は破談の噂も流れた。
ただ、「ドジャースが(契約の)最優先だ。来年またこのチームでプレーするために全力を尽くす」と明言していた本人の“球団愛”は揺るぎなかった。T・ヘルナンデスとの再契約の内情を伝えた地元紙『Los Angeles Times』は、「ヘルナンデスの引き留めは、今オフのドジャースが直面した最大の課題の一つだった」と強調。その上で、水面下での両陣営の駆け引きをリポートしている。
「ヘルナンデスにとっての問題は、より有利な長期契約を結べるかどうかだった。それは昨冬にドジャースと1年契約を結んだ時から彼が実現を図ってきたものだった。両者の話し合いはオフシーズンの早い時期から始まっていたが、ウィンター・ミーティングの数日前まで話はほとんど盛り上がっていなかった」
さらに「匿名の球団関係者」の情報として同紙は「互いに答えを出せずに待ちぼうけの状態になっていたが、ヘルナンデスとドジャースの合意は常に近いものだった」と指摘。その上で大詰めの段階を迎えた交渉の最後の障壁となったのは、後払いの組み込み方だったという。
最終的に2300万ドル(約36億1100万円)を契約終了後に支払う形で契約は締結した。しかし、交渉期間中に「もし彼が別のチームと契約することになったら、彼に幸運を祈るしかない」と公言したアンドリュー・フリードマン編成本部長ら球団首脳陣には契約破談の緊張感もあったという。
何はともあれ、ドジャースとの相思相愛の関係が続くことになったT・ヘルナンデス。ワールドシリーズ連覇を目論むチームにとっても、ベテランスラッガーとの契約延長は小さくない補強となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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