「全国高校サッカー選手権・1回戦、帝京2-1京都橘」(28日、国立競技場) 選手権で6度の優勝を誇る古豪・帝京(東京B)が開幕戦に登場し、京都橘(京都)を下して15大会ぶりの出場となった選手権初戦を勝利で飾った。実に17大会ぶりの勝利とな…

 「全国高校サッカー選手権・1回戦、帝京2-1京都橘」(28日、国立競技場)

 選手権で6度の優勝を誇る古豪・帝京(東京B)が開幕戦に登場し、京都橘(京都)を下して15大会ぶりの出場となった選手権初戦を勝利で飾った。実に17大会ぶりの勝利となった。

 帝京は前半6分に左CKからDFラビーニ未蘭(3年)が頭で合わせて先制点を奪う。後半は京都橘が攻勢に出ると、後半3分にセットプレーから最後はDF上田慶輔(3年)が頭で合わせるも、オフサイドの判定で無得点。その後も帝京は再三のピンチを迎え、耐える時間が続いた。

 そして、後半34分にはCKからの好機に京都橘・MF桐原惺流(3年)に決められて同点を許す。それでも帝京は直後の後半35分に主将のMF砂押大翔(3年)が中盤でボールを奪って前線へのロングフィード。これを受けたFW森田晃(3年)が左へ流し、最後は途中出場のFW宮本周征(2年が)右足で冷静にゴール右隅へ流し込んで勝ち越しに成功した。

 選手権では長く全国から遠ざかっていた帝京だが、出場校最多の35回目の選手権出場、そして聖地・国立競技場で新たな歴史の一歩を記した。

 藤倉寛監督は「選手たちがよく頑張ってくれた。選手権ということで、トーナメントですし、優勝、ファイナルを意識する大会ですけど、どのように成し遂げるか追求していけるように明日からコツコツとやっていきたい」と、語った。

 スタンドにはOBでタレントのとんねるずの木梨憲武が伝統のカナリア色のユニホームを着て応援していた中で、帝京魂をみせつけた。