今季を8位で終えたサッカーJ3・FC岐阜の幹部らが24日、岐阜市役所を訪れた。柴橋正直市長と懇談し、今季の結果や来季の展望、新監督に大島康明氏(43)=鹿児島ユナイテッドFC元監督=を迎えたことなどを報告した。 小松裕志社長や宮田博之会長…

 今季を8位で終えたサッカーJ3・FC岐阜の幹部らが24日、岐阜市役所を訪れた。柴橋正直市長と懇談し、今季の結果や来季の展望、新監督に大島康明氏(43)=鹿児島ユナイテッドFC元監督=を迎えたことなどを報告した。

 小松裕志社長や宮田博之会長、チーム強化責任者の竹元義幸スポーツダイレクター(SD)らが訪れた。

 FC岐阜は今季、開幕戦は快勝したものの、シーズン途中で上野優作監督が辞任。天野賢一ヘッドコーチが昇格して指揮を執ったが、15勝15敗8分で昨季と同じ8位で終わり、念願のJ2復帰はならなかった。

 今季について竹元SDは「序盤は調子が非常に良かったが、中盤は中だるみになった」と語り、原因として「インテンシティー」と呼ばれるプレーの強度が足りなかったと分析。てこ入れすることで、終盤には7試合無敗という好結果が出たと説明した。

 大島新監督は兵庫県出身。現役時代はJリーグの神戸や徳島で活躍し、その後、富山のコーチなどを経て今季途中まで鹿児島の監督を務めた。

 竹元SDは「大島監督はインテンシティーを大事にしており、岐阜が目指すサッカーを体現できる。今季終盤のような戦いがシーズンを通してできればJ2昇格の可能性が広がる」と話した。

 小松社長は、クラブとして健康福祉や教育、食といった分野で地域貢献活動を企業などと進めていくと説明。「サッカーに興味のない方にもFC岐阜を知って頂けるきっかけになれば」と語った。

 柴橋市長は「勝ち点を取った試合は選手の運動量が豊富だった。あのようなことが大事なのですね」などと今季を振り返り、「来季も応援しています」と激励した。(高原敦)