1972年の札幌五輪で開会式とスピードスケートの会場になった北海道立真駒内公園(札幌市南区)の屋外競技場(真駒内セキスイハイムスタジアム)で、5季ぶりにスケートリンクの一般開放が再開された。 1970年完成。北海道体育文化協会によると、夏…
1972年の札幌五輪で開会式とスピードスケートの会場になった北海道立真駒内公園(札幌市南区)の屋外競技場(真駒内セキスイハイムスタジアム)で、5季ぶりにスケートリンクの一般開放が再開された。
1970年完成。北海道体育文化協会によると、夏はテニスコートやスケートボードパーク、冬はスケート場として使われてきた。1周400メートルで、札幌ではスピードスケートの競技ができる唯一の施設という。
ただ、老朽化の影響で、2019―20年のシーズン後に氷を冷やす設備の鉄管のあちこちに亀裂が入っていることが判明。4季にわたりスケート場としては利用できなかった。このほど道が約4億5千万円をかけた補修工事が完了し、一般利用の再開につながった。
国の調査によると、屋外アイススケート場は1980年度調査では714施設あったが、2021年度調査では109施設まで減った。また、スピードスケートの大会開催も、会場は天候・気温に左右されない屋内アイススケート場が主流となっている。
袴田丈晴館長は屋外リンクについて「広くて開放的。晴れた日は気持ちよく滑れる」。スキーやスノーボードのリフト代と比べれば利用料が安価で、市街地からの交通アクセスも良い点もあげ、「道民の方はもちろん、インバウンド客にも気軽に楽しめるウィンタースポーツとして施設を使っていただきたい」と話す。
初めて来たという小学3年生の笹島壮悟さんは「広くて自由な感じ」と笑顔。横浜市から来ていた小学2年生、大倉瑶花さんは「開放的。たくさん滑りたい」と話していた。
滑走料金は一般810円、高校生290円、中学生以下無料。貸し靴1時間400円。年末年始は12月29日~1月3日休み。今季のリンクは来年2月16日まで。(原知恵子)