◆全国都道府県対抗中学バレーボール大会▽男子決勝トーナメント3回戦 静岡2-1宮崎 ▽女子決勝トーナメント1回戦 新潟2―0静岡(27日、Asueアリーナ大阪ほか) 男女とも決勝トーナメントが開幕し、男子静岡県選抜が2年ぶりの4強入りを決め…
◆全国都道府県対抗中学バレーボール大会▽男子決勝トーナメント3回戦 静岡2-1宮崎 ▽女子決勝トーナメント1回戦 新潟2―0静岡(27日、Asueアリーナ大阪ほか)
男女とも決勝トーナメントが開幕し、男子静岡県選抜が2年ぶりの4強入りを決めた。1回戦は福井をフルセットの末に下すと、2回戦は茨城にストレート勝ち。3回戦の宮崎戦もフルセットの末に競り勝った。28日の準決勝では、昨年4強の大阪南と対戦する。女子静岡県選抜は1回戦で新潟と対戦。粘りを見せたがストレート負けを喫した。
男子県選抜の雄たけびがアリーナに響き渡った。宮崎との3回戦は1―1で迎えた第3セット序盤から勢いに乗った。4連続得点で一気に突き放し、終盤は足の止まった相手を寄せ付けず15―5と圧倒。今年度から指揮を執る田代和人監督(34)=浜松与進中=は「楽しくバレーをやろうと言って送り出したが、選手が見事に体現してくれた」と感激した。
1回戦は福井との接戦を制して2―1。2回戦は第2セット、4点ビハインドの7―11から相手ミスもからめ怒とうの8連続得点を奪って勝ち切った。3回戦は近藤翔主将(浜松修学舎中3年)の強打がさく裂。馬緤玄(藤枝リアン、3年)も「流れが悪い時に自分の1本で持ってくることができた」と要所で痛烈なスパイクをねじ込んで存在感を見せた。
チームは今秋の発足以降、12月に入るまでは主力・控えの選別はあえて行わず、全選手均等に出場機会が与えられた。馬緤が「(出られず)苦しい時期もあったが、いい刺激になった」と明かすように大会ギリギリまで高めた競争意識が底上げにつながった。
決勝戦への切符は大阪南と争う。近藤主将は「ここに立つからには日本一になる」と力強く言い切った。(武藤 瑞基)
【女子静岡県選抜】2年ぶりの決勝トーナメントは初戦で幕を閉じた。終始リードを許した第1セットから一転、ブロックを修正した第2セットは互角に渡り合ったが終盤に振り切られた。それでも上柳璃紗主将(六合中3年)は「負けていても最後まで一丸でやり切れた」。母・諭香さんが中学時代にこの大会を優勝している松永美結(A―smile、3年)は「高校でまた活躍したい」と誓った。