大相撲の伊勢ノ海部屋に入門した、同部屋付きの甲山親方(元幕内・大碇)の次男で埼玉栄高3年の斎藤忠剛が27日、東京・文京区の部屋で会見を行った。会見には師匠の伊勢ノ海親方(元幕内・北勝鬨)と甲山親方、埼玉栄高相撲部の山田道紀監督も同席。「父…

 大相撲の伊勢ノ海部屋に入門した、同部屋付きの甲山親方(元幕内・大碇)の次男で埼玉栄高3年の斎藤忠剛が27日、東京・文京区の部屋で会見を行った。会見には師匠の伊勢ノ海親方(元幕内・北勝鬨)と甲山親方、埼玉栄高相撲部の山田道紀監督も同席。「父も兄もこの部屋にいて、昔からお世話になっている部屋で入門を決めました」と動機を語った。

 父の甲山親方も「埼玉栄高校の山田先生の元でしっかりと基礎体力と体もできあがってきた。大学に4年間いった後に大相撲の世界に入るという気持ちがあるなら、もう高卒ですぐにでも入門した方がいいのではないかと私も思った。兄の若碇(十両・伊勢ノ海)はできすぎで、出世が早かったが、そんなように簡単にはいかないけれども、3年4年で上がれれば、大学にいくより早く上がれる」と話した。

 師匠の伊勢ノ海親方も「若碇もいる。お互い切磋琢磨しあって、刺激し合いながら、お互いにいい意味でのライバルになってくれれば」と期待を寄せた。

 10月の国民スポーツ大会少年の部で4位に輝き、三段目最下位格付け出しで初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)デビュー予定。山田監督は高校時代の実績に加えて「精神力は豪栄道(現武隈親方)や貴景勝(現湊川親方)レベル」と語り、気持ちの強さを同校OBの大関級と評した。斎藤も「湊川親方のような気合の入った相撲を取りたい」と、初土俵へ意気込んだ。(大西 健太)