今秋はマイルCS1着のソウルラッシュ、阪神JF2着のビップデイジーを推奨。来年は馬トクのデータを掘り下げながら、より有益な情報を提供できるようにしていきたい。 さてホープフルS。G1昇格後の過去7回を振り返ると、単勝10倍以上の馬の3着内…
今秋はマイルCS1着のソウルラッシュ、阪神JF2着のビップデイジーを推奨。来年は馬トクのデータを掘り下げながら、より有益な情報を提供できるようにしていきたい。
さてホープフルS。G1昇格後の過去7回を振り返ると、単勝10倍以上の馬の3着内は21頭中7頭。近4年は毎年1頭は3着内に入っており、22年は3着まで独占した。18年と19年は1~3番人気で決まったが、能力比較が難しく、経験が浅い2歳戦。上位人気馬が飛ぶ可能性にかけてみたい。
単勝10倍以上をフィルタにかけてみる。
〈1〉4月以降生まれ
〈2〉前走4角1番手と前走4角10番手以降
〈3〉前走着差2秒以上で敗退
〈4〉前走10番人気以下
7頭のうち前走距離は1600メートル(23年3着サンライズジパング)、1800メートル(22年1着ドゥラエレーデ)が1頭ずつ。1800メートル組は【1―0―0―26】と単勝10倍以上では、ほぼ結果が出ていない。今年は前走1600メートル組の出走がないため、前走2000メートル組をさらに掘り下げてみる。
【0―1―4―44】と3着内に入った5頭に共通するのは以下の2つ。
〈1〉前走上がり3ハロン3位以内
〈2〉前走4番人気以内
〈3〉2000メートルで勝利
〈4〉単勝30倍以内
17年3着ステイフーリッシュ、20年3着ヨーホーレイク、21年3着ラーグルフ、22年2着トップナイフ、22年3着キングスレインの5頭。さらに共通点を探すと、いずれも2000メートルでの勝利時に4角4番手以内から上がり3ハロン3位以内の末脚を使った経験があった。
今年の該当馬はジェットマグナム、クラウディアイ、ジュンアサヒソラ、リアライズオーラムの4頭。実は馬体重439キロ以下の馬は一頭も3着内に来ておらず、調教後馬体重で430キロのクラウディアイは不安が大きい。あとは人気面でふるいに掛けることになるが、現時点で注目はジュンアサヒソラだ。
前走の未勝利勝ちは東京・芝2000メートルで、時計は5回東京で3番目に速い1分59秒9。翌週に行われた3勝クラスの時計と0秒4差なら重賞で通用してもおかしくない。新馬で負けたヴィンセンシオは11月30日の葉牡丹賞(中山・芝2000メートル)でレコード勝ち。ジュンアサヒソラのポテンシャルも相当なものだ。(編集委員・小松 雄大)