小学生サッカーの祭典、第38回全国少年少女草サッカー大会(日本サッカー協会など主催、朝日新聞社共催、第一三共ヘルスケア協賛)は26日、静岡市で応募チームによる男子の「プリンスカップ」(72チーム参加)が始まった。この日は各チーム2試合のリ…
小学生サッカーの祭典、第38回全国少年少女草サッカー大会(日本サッカー協会など主催、朝日新聞社共催、第一三共ヘルスケア協賛)は26日、静岡市で応募チームによる男子の「プリンスカップ」(72チーム参加)が始まった。この日は各チーム2試合のリーグ戦があり、28チームが参加した県勢は、初出場のALA裾野、大井川南サッカースポーツクラブなど8チームが1位となり、27日から始まる1位トーナメントに進出した。2、3位もそれぞれの順位別トーナメントに進んだ。
富士市の大淵ジュニアフットボールクラブは解散の危機を乗り越えて、初出場を果たした。
もともと少人数のチームだったが、4年前の春には部員が1人になった。そこから、高校時代は野球部で子どもがサッカーを始めた影響で指導に加わった上倉(あげくら)弘充監督らによるビラ配りなど地道な勧誘が実を結び、今は55人の部員がいる。
初の大舞台の初戦は東京のチームに一方的に攻められて0―6、2戦目の山口のチームには、後半の再三のチャンスでなかなか得点できず1―3と、2連敗を喫した。それでも上倉監督は「いい経験になった」と選手たちに呼びかけた。
2試合目の終了間際にチーム唯一の得点を挙げた渡辺瑛太選手(6年)は「あきらめないで1点取れて良かった」。深沢碧斗選手(6年)は「楽しかった。東京のチームはパスがうまくてすごかった」、攻撃を引っ張った伊藤希選手(6年)は「相手の守備がうまくて、うまくいかなかった」と振り返った。
監督や選手の多くが「全国大会に出たからこそ、強いチームと対戦できた」と手応えを感じていた。(八鍬耕造)