今夏のパリ五輪に出場したプロサーファーの松田詩野さん(22)が、母校の神奈川県茅ケ崎市立第一中学校を訪れた。進路選択を控えた後輩たちの質問に丁寧に答え、「夢に向かって一緒にがんばろう」とエールを送った。 同校の生徒会が今春、松田さんとビー…
今夏のパリ五輪に出場したプロサーファーの松田詩野さん(22)が、母校の神奈川県茅ケ崎市立第一中学校を訪れた。進路選択を控えた後輩たちの質問に丁寧に答え、「夢に向かって一緒にがんばろう」とエールを送った。
同校の生徒会が今春、松田さんとビーチクリーンの活動をしたことをきっかけに、パリ五輪後に母校で歓迎会を開くことを企画したという。
パリ五輪でサーフィン競技の会場となった仏領ポリネシアのタヒチの大波で滑る松田さんの画像が映し出されるなか、生徒たちが大きな拍手で松田さんを迎えた。
松田さんは両親の影響で6歳でサーフィンを始め、中学3年生のときにプロデビューした。この日は遠征などでなかなか授業に出席できず、久々の登校時に友だちと会うのが楽しみだったことや英語と体育が得意だったことなどを話した。
受験を前にした生徒から「メンタルを強くする方法」を問われると、「準備した期間が自信につながる。毎日を大切にすることで夢はかなう」と即答。「スランプからの脱出法」では東京五輪で出場を逃した経験を挙げた。
「すごい悔しい思いをしたが、つらかった時期が自分を強くしてくれた。スランプも成長の時間と私は信じている」「うまくいかないときこそ、自分の目標や好きなことを思い出して。そのために今、何ができるかを考えてみるといいんじゃないかな」とエールを送った。
生徒会役員の岩井美玲さんは「『信じている』という言葉が繰り返し出てきて心に響いた。自分も自分を信じてみようと思った」と話した。(足立朋子)