◆第41回ホープフルS・G1(12月28日、中山競馬場・芝2000メートル) 今年最後の中央競馬G1、第41回ホープフルS(28日、中山)の出走18頭と枠順が26日、決まった。大トリの「考察」担当・イシゴー(石行佑介記者)はピコチャンブラッ…

◆第41回ホープフルS・G1(12月28日、中山競馬場・芝2000メートル)

 今年最後の中央競馬G1、第41回ホープフルS(28日、中山)の出走18頭と枠順が26日、決まった。大トリの「考察」担当・イシゴー(石行佑介記者)はピコチャンブラックを◎に指名。考え抜いた自信の結論で的中締めを狙う。

 月曜の紙面でも述べたように中山・芝2000メートルは4度のコーナリングや2度の急坂越えを求められるトリッキーな舞台設定だ。当然ロスなく立ち回ることができる内枠が有利な傾向はある。しかし、先行力がある馬にとっては外枠が時に有利に働く。

 スタートは4角を回ったスタンド前からで、1角までの直線は405メートル。2歳戦だけに内でごちゃつくより、ダッシュ力を生かして1角手前で内へと進路を取れれば、よりスムーズなコーナリングが可能となる。外め15番枠に入ったが、二の脚がとにかく速い◎ピコチャンブラックでいく。

 1番人気が予想されるクロワデュノールは6番枠。ゲートを出たなりに内には寄せない先行策を取るだろう。そこで外からピコチャンが前に入るアクションを見せれば、競ることはせず控える。そうなればハナ、または2番手から本来の先行策がかない、ロスは生じないとみる。

 1週前追い切りに騎乗した川田騎手との話し合いでハミをチェンジしたことも、今回につながってくる。先週の課題だった折り合いというテーマを当週はしっかりクリア。操縦性がアップし、スムーズながらも最後の直線では四肢をたたきつけるような躍動感満点の走りはまさにG1級の評価。もともとポテンシャルの高さは感じていたが、さらに心を動かされた瞬間だった。

 上原佑師はこの中間に「クラシックに乗せなければいけない馬」と期待の大きさを口にしている。今年のスプリングS2着(アレグロブリランテ)や、函館2歳S3着(エンドレスサマー)などあと一歩で重賞勝利を逃してきた34歳トレーナー。最後の大一番に、キタサンブラック産駒が“飛び級”でG1タイトルを贈る。馬券は単勝(15)、馬連(15)から(1)(6)(7)(8)(12)(17)(18)。(石行 佑介)