◆JOCジュニアオリンピックカップ 第38回全国都道府県対抗中学バレーボール大会(26日・Asueアリーナ大阪ほか) 男女のグループ戦が行われ、それぞれ32チームが決勝トーナメント(T)進出を決めた。鹿児島女子は初優勝へ、U17日本代表の頼…

◆JOCジュニアオリンピックカップ 第38回全国都道府県対抗中学バレーボール大会(26日・Asueアリーナ大阪ほか)

 男女のグループ戦が行われ、それぞれ32チームが決勝トーナメント(T)進出を決めた。鹿児島女子は初優勝へ、U17日本代表の頼冨果穂主将(3年)が躍動。香川と秋田から勝利を収め、1位突破を決めた。男子は同じく初優勝を狙う岐阜や、連覇を目指す福岡などが勝ち進んだ。27日に決勝Tの1回戦から準々決勝、28日に準決勝と決勝が行われる。

 力強いスパイクで、鹿児島女子を決勝Tに導いた。フルセットまでもつれた秋田戦でも、自らのスパイクで勝負を決めた頼冨主将は「『波があるチーム』と言われてきて、競ったところでいい波を出せた」と、チーム力の高さに胸を張った。

 2月に中学選抜海外遠征(イタリア)、8月にはU17世界選手権大会(ペルー)準優勝メンバーとして、日の丸を背負った。背番号1は「スパイクを打つ時にポイントを意識するようになった。違うポイントから打ってブロックの脇に打つなどを教えてもらった」とU17代表の三枝大地監督(44)からの指導も吸収し、さらに成長。この日も緩急や方向自在にスパイクを放ち、得点を積み重ねた。

 憧れの選手には同郷で元日本代表の迫田さおりさん(37)を挙げ、頼冨は「いつか超えてみせます」と笑顔で宣言。「持ち前の明るさを十分に発揮して勝てるように頑張りたい」と、初優勝へ向けてチームをけん引する。(森口 登生)

 【岐阜】 2試合フルセットを戦い、2位で決勝T進出を決めた。今大会最長身195センチの棚橋大地(3年)が、高さを生かしたブロックを披露。人気アニメ「ハイキュー!」を見て中1の秋に入部したといい、今年9月に始まったチーム練習では別メニューでパスから猛特訓した。「吸収がすごい。4か月で試合に出られるところまで成長してくれた」と小池政貴監督(31)。棚橋は「まだまだ自分は成長できると思う」と、高い向上心を示した。