阪神が2軍キャンプで使用する沖縄県うるま市の具志川球場が大幅リニューアルを進めていることが26日、分かった。23年春から虎弟の鍛錬の地となり、今年も一部改修されたが、来春はサブグラウンドが大幅に進化する。メイングラウンドの防球ネットの高さ…
阪神が2軍キャンプで使用する沖縄県うるま市の具志川球場が大幅リニューアルを進めていることが26日、分かった。23年春から虎弟の鍛錬の地となり、今年も一部改修されたが、来春はサブグラウンドが大幅に進化する。メイングラウンドの防球ネットの高さ問題も解消。プロ同士の試合開催が可能となった。
サブ敷地内にあり、阪神キャンプでは使っていなかった旧ブルペンを解体。グラウンド面積拡大により1面だけだった内野グラウンドが、2面に倍増した。これにより投内連係などの守備練習を、2カ所同時で実施可能に。サブは周辺住宅への飛散を考慮し赤土だが、キャンプ中のマウンド付近は阪神園芸により黒土が入れられ、甲子園と似た感覚に仕上げられる。
サブの一角には100メートル走路が2レーン新設された。市が球団にヒアリングしたところ、走路設置の要望が出たという。陸上トラックと同じウレタン走路で、瞬発力を上げるための短ダッシュにも最適。来春も臨時コーチを務める球団OB・赤星憲広氏が具志川に訪れることになれば、指導で活用する可能性もある。
継続課題だった防球ネットも、右翼後方などで6メートル高さを上げて14メートルとなり、打球の行方を気にすることなくフルスイングができる。打球が球場外に飛び出る恐れがあり、過去2年は社会人チームとしか練習試合を組んでこなかったが、来春からはNPB球団も“解禁”。よりレベルの高い実戦をキャンプ中にこなせるとあって、若虎にとっては格好の腕試しとなりそうだ。