来年の大相撲初場所(1月12日初日、東京・両国国技館)で綱取りに挑む大関・豊昇龍(25)=立浪=が26日、東京・台東区の立浪部屋で、てっぽうなど基礎運動で汗を流した。この日は相撲を取らず、「親がいたからね」と十両・木竜皇(22)にぶつかり…

 来年の大相撲初場所(1月12日初日、東京・両国国技館)で綱取りに挑む大関・豊昇龍(25)=立浪=が26日、東京・台東区の立浪部屋で、てっぽうなど基礎運動で汗を流した。この日は相撲を取らず、「親がいたからね」と十両・木竜皇(22)にぶつかり稽古で胸を出しての熱血指導。見学に来ていた木竜皇の父で元幕内・時津海の坂本正博さん(51)の前で、兄弟子としての責任感を示した。

 稽古後には、自身の新十両時代に、横綱・白鵬(現宮城野親方)に指名されて約30分間、ぶつかり稽古をしたことを明かした。「今はそういう(長い時間)のはやらないけれど終わらなかった」と感謝を込めて回想。同じモンゴル出身の大横綱から学んだ猛稽古が今の強さの土台となっている。

 立浪部屋は幕下にも7人おり、活気づく。自身も番付最高位への昇進がかかる。「来年は部屋から1~2人は関取(十両以上)になるよ」。部屋頭としての自覚もにじませた。