元西武の伊藤翔投手(25)が25日にTBSで放送された年末恒例の特番「プロ野球戦力外通告」に出演。美容師に復帰した妻の献身が話題を呼んだ。 伊藤は17年ドラフト3位で徳島インディゴソックスから西武入り。最速152キロの直球とキレのある変化…

 元西武の伊藤翔投手(25)が25日にTBSで放送された年末恒例の特番「プロ野球戦力外通告」に出演。美容師に復帰した妻の献身が話題を呼んだ。

 伊藤は17年ドラフト3位で徳島インディゴソックスから西武入り。最速152キロの直球とキレのある変化球を武器に、プロ1年目の18年に16試合に登板し3勝0敗、防御率2・73をマークし、10年ぶりのリーグ優勝に貢献。21年1月に3歳年上の美容師の一般女性と結婚した。しかし、13試合に登板した21年のオフに右肘のトミージョン手術を行い、22~24年は1軍登板はなし。今季は2軍で9試合に登板し、防御率3・75だった。

 戦力外通告は21、22、23年と戦力外通告を受け、育成再契約を結び続けてきたが、4度目の今回は育成再契約はなし。伊藤が「覚悟してましたよ。今年に限らず去年ぐらいも。家族にはもしかしたらという話はしていました」と話せば、妻は「結構覚悟はしていた。私も全然やれると思っているから」と夫を後押しする姿勢をみせた。

 妻は家計を支えるため一度離れていた美容師の仕事を再開。週4日フルタイム勤務を始めた。「私も働けるから、夫はそんなに考えずに野球に打ち込んで頑張って欲しい」と、思いを語った。

 トライアウト前には妻の手でヘアカット。伊藤は「籍を入れてから自分の中で満足いくシーズンがなかった中で。オレが手術して、ちょっと暗いように見えた時期もあったと思うけど、家に帰ってきたら何も変わらず、いつものように接してくれて、オレ自身助かった。オレがもう野球はいいやっていうまでそういう姿は見せ続けたい」と力を込め、妻は「もう1回マウンドで投げてる姿をみたいなと思うので。一番輝ける場所だと思うので、彼が」と、送り出した。

 トライアウトでは打者2人を相手に無安打。トライアウト後の期限である5日間、NPBからのオファーはなかったがその後、社会人クラブのゴールドジムからオファー。「よかったじゃん」と拍手し、愛犬とともに喜ぶ妻の姿があった。さらに海外のメキシカンリーグからオファーが届いた。

 放送後、伊藤は自身のインスタグラムで「たくさんの温かいメッセージありがとうございました!今後については時期を見て自分からご報告ができればと思っています。まだ野球は続けます。少しでも気にかけていただけたら嬉しいです。良いお年を!」とつづった。

 SNSでは「あんなに可愛くて優しい奥さんいて幸せだね」、「奥さんいい子だったから家族のためにも頑張ってほしい」、「いい奥さんすぎる」、「伊藤翔は奥さんを絶対大切にしてほしい」、「伊藤翔の奥さん、めっちゃ美人」と反響が寄せられていた。