米大リーグのレッドソックス傘下3AウースターからFAとなり、ソフトバンクと契約を結んだ上沢直之投手(30)が26日、福岡市内のホテルで入団会見に臨んだ。入団を決めた理由は「本当にホークスさんの熱意に僕の心が打たれたというのが一番」と説明。…

 米大リーグのレッドソックス傘下3AウースターからFAとなり、ソフトバンクと契約を結んだ上沢直之投手(30)が26日、福岡市内のホテルで入団会見に臨んだ。入団を決めた理由は「本当にホークスさんの熱意に僕の心が打たれたというのが一番」と説明。「今回の決断は僕の中で簡単な決断ではなかった。すごく時間をかけて悩んだ」とし、「この決断がよりよかったものと言えるように、しっかりプレー、結果で見せられれば」と決意表明した。

 会見の一問一答は以下の通り。

 -入団会見の席に着いた思いは。

 「こうして福岡ソフトバンクホークスに正式に入団することになりまして、うれしく思いますし、皆さんの前でお話しできることをうれしく思っています」

 -決断の理由は。

 「ホークスさんと一度お会いして、何回かお会いさせていただいた時に本当に僕に対する役割だったり、こうなってほしいビジョン、または(コーチの)倉野さんともお話しして、こういう環境でこういうことがホークスは優れているとすごくたくさんお話しいただいて、本当にホークスさんの熱意に僕の心が打たれたというのが一番です」

 -倉野コーチからはどんな話をしたか。

 「アメリカでたくさん悔しい思いをしたと思うし、僕自身アメリカの環境に適応しようといろいろ試行錯誤を繰り返していたんですけど、それがなかなかうまくいかず、倉野さんもアメリカでたくさんコーチの修業、勉強をされている中で、いろいろできることはあると思うからとそこはしっかりしていこうと話をさせていただきました」

 -ホークスの印象は。

 「僕が日本でプレーしている時から何度も対戦して、本当に手ごわいなというか素晴らしいチームと投げながら感じていました。投げていても本当に嫌な打線、チームというのが僕の中の正直な印象。僕の味方になることは、それに対してはすごく頼もしく思っています」

 -福岡の街の印象は。

 「何度か遠征でも来ているんですけど、食事が美味しいですし、なんといっても福岡の街全体がホークスを応援している、そんなイメージがあります」

 -決断に至るまでは悩んだか。

 「それはもちろんありましたし、今回の決断は僕の中で簡単な決断ではなかったので。すごく時間をかけて悩みましたし、いろんなことも考えましたけど、今回こうして決断した道なので、この決断がよりよかったものと言えるようにしっかりプレー、結果で見せられればと思っています」

 -悩んだポイントは。

 「ファイターズの皆さまには、僕を野球選手として育てていただきました。ファンの方には本当に北海道のみならず鎌ケ谷の時から温かい言葉をいただき、良い時も悪い時も支えていただきました。何よりこうして僕がアメリカに挑戦できたのもファイターズのみなさまのおかげだと思っているので、そういった点を考慮した時にすごく悩んだというか。本当に簡単な決断ではなかったので、時間をかけてしっかり決断させていただきました」

 -アメリカでプレーしていた1年は。

「なんとかアメリカの野球に適応しようといろいろ試行錯誤しながら毎日、苦悩する日々が続いたというか。なかなかうまくいくことがほとんどなかったので、そういった点では毎日野球のことを考えている生活だった、24時間ほとんど野球のことを考えているような生活だった。アメリカでの野球で勉強になったことはたくさんありましたし、それをこれからの野球人生に生かしていきたい、生かしていかなければいけないなと思っています」

 -背番号は。

 「10番です」

 -選んだ理由は。

 「(GMの)三笠さんに提示していただいて、複数あったんですけど、10番にさせていただきました。理由は10という数字は僕が好きな数字ですし、自分が着ているところを想像して似合う番号にしたいなと思ってやりました」

 -キャンプインに向けた自主トレは。

 「年明けすぐに宮古島に移動して、宮古島でしっかり自主トレしてそこからキャンプに入ろうかなと」

 -テーマは。

 「まずはしっかり体を強くすること。毎年なんですけど、強くやっていきたいですし、あとはまた日本に戻って、もう一回日本球界に挑戦する。しっかりボールの感覚、曲がり方を確認しながら、たくさんブルペンに入ってなるべく早めに調整していけたら」

 -ホークスの一員としての抱負を。

 「契約の場でもホークスは世界一の球団を目指していると三笠さんから言っていただいたので、僕もその一員になれるように頑張りたい。まずは来シーズンリーグ優勝、日本一の戦力に必ずなれるように頑張りたいと思います」

 -日本ハムで同僚だった近藤選手の存在は。

 「ずっと一緒にプレーしてきた同級生がいるのは心強い。困ったことがあったら聞けるなと。入団するにあたっては基本的には自分で決めたことなので。やっぱりどれほど相談してもそんなに人に決められるような簡単な決断ではない。しっかり自分で入団を決める際は、決断して入団することにしました」