戦力外通告は11人…自由契約は田中含め5人 今季3年連続4位に終わった楽天。今江敏晃監督が退任し、三木肇監督の下でAクラス入り、12年ぶりのペナント制覇を目指す。一方でこのオフは田中将大投手が退団するなど、チーム編成に“地殻変動”が起きてい…

戦力外通告は11人…自由契約は田中含め5人

 今季3年連続4位に終わった楽天。今江敏晃監督が退任し、三木肇監督の下でAクラス入り、12年ぶりのペナント制覇を目指す。一方でこのオフは田中将大投手が退団するなど、チーム編成に“地殻変動”が起きている。すでに支配下枠は「66」。取れる選択肢も限られているかもしれない。

 清宮虎多朗投手や高田孝一投手ら11人が戦力外通告を受け、さらに波紋が広がったのが田中の自由契約だ。田中将は右肘のクリーニング手術明けだった今季は1試合登板で未勝利に終わった。楽天から年俸2億6000万円から野球協約の減額制限(1億円超は40%)を大幅に超える提示を受け、「やりがいを感じたい」と自ら自由契約を選択。そして24日、巨人との契約合意が決まった。

 田中の他に王彦程投手ら4人も自由契約となった。そして、チームの主力として活躍してきた茂木栄五郎内野手は国内フリーエージェント(FA)権を行使。ヤクルトへの移籍が決まった。投打で主力が流出したものの、オフは幅広く補強を展開した。

 ドラフト会議では5球団が競合した逸材、宗山塁内野手の指名に成功。支配下指名の6人は大学・社会人と即戦力路線となっている。さらに助っ人では、ヤクルトから自由契約となった先発右腕のミゲル・ヤフーレ、メジャーの有望株として期待されていたスペンサー・ハワードと投手陣の補強に成功している。他にも阪神から戦力外となっていた加治屋蓮投手、そして2019年に戦力外としていた今野龍太投手をヤクルトからトレードで獲得している。

 このオフは田中を含め数多くの支配下枠があいたものの、投手陣を中心に補強し、支配下枠70まで残り4枠。10人の育成選手が3桁背番号から脱するか、それとも助っ人を補強していくのか。Bクラス脱却に向け、今後の動きも注目が集まる。(Full-Count編集部)