バドミントン女子の社会人チーム「Cheerful(チアフル)鳥取」(鳥取市)が、今季のリーグ戦2部で初優勝し、1部昇格を決めた。今のチームの発足から12年目での悲願達成。来季は五輪代表選手らも所属する実業団チームなどが激しく争うトップリー…
バドミントン女子の社会人チーム「Cheerful(チアフル)鳥取」(鳥取市)が、今季のリーグ戦2部で初優勝し、1部昇格を決めた。今のチームの発足から12年目での悲願達成。来季は五輪代表選手らも所属する実業団チームなどが激しく争うトップリーグに挑む。
今季の「S/JリーグII」は11月に大津市であり、全国8チームの総当たりで順位を競った。ダブルス2試合とシングルス1試合の計3試合の団体戦で勝敗を争い、チアフル鳥取は7戦全勝で優勝。ダブルスでチームを引っ張った主将の石田有彩(ありさ)選手(24)と副主将の生木萌果(もえか)選手(25)は最高殊勲選手賞に輝いた。
両選手やチーム関係者は12月19日に地元の鳥取市役所を訪れ、深沢義彦市長らに優勝と昇格を報告した。その後の取材で生木選手は、来季に臨む国内最高峰の「S/Jリーグ」での戦いに向け、「簡単には勝てない。チーム一丸となって、もっと強くなれるように頑張りたい」。石田選手は「トップ選手のスピードや強さについていけるよう、体作りや技術面のレベルアップを図りたい」と意気込みを語った。
チアフル鳥取は鳥取三洋電機(当時)のバドミントン部が前身で、2013年に社会人クラブチームとして創設された。選手たちはそれぞれの勤務先で働きながら、夜間に集まって練習に励んでいる。鳥取県内各地でバドミントン教室を開くなど、知名度アップや競技普及にも努めている。
山本明良監督は「地域の協力やスポンサーの支援でここまで来られた。トップリーグのレベルは格段に上がるので、より一層の研鑽(けんさん)に努めたい」と話した。(富田祥広)