今季の全国高校ラグビー大会(27日開幕)と、全国高校サッカー選手権大会(28日開幕)には、いずれも東福岡が出場する。激戦がまもなく始まる。(山本達洋)  県内では敵なしの状態が続く東福岡。県決勝では筑紫を80―5で破り、25年連続35回目…

 今季の全国高校ラグビー大会(27日開幕)と、全国高校サッカー選手権大会(28日開幕)には、いずれも東福岡が出場する。激戦がまもなく始まる。(山本達洋)

 県内では敵なしの状態が続く東福岡。県決勝では筑紫を80―5で破り、25年連続35回目の優勝を果たした。

 ただ、今季のチームは決して順風ではなかった。今年3月の全国選抜大会では、初戦の目黒学院に逆転負け。6月の全九州大会でも決勝で大分東明に12―45で敗れた。

 全国制覇した2年前のチームと比べると、「今年はそこまで行き着いていない」と藤田雄一郎監督は言う。1、2年生を積極的に起用しており、「自分自身も色々な思いで挑戦している」と明かす。

 チームはフィジカルに改めて重点を置き、トレーニングに取り組んだ。古田学央主将(3年)は「強度が上がってきた」と話す。

 全国大会では、30日午後1時15分から、朝明(三重)と光泉カトリック(滋賀)の勝者との初戦を迎える。同じブロックには大阪桐蔭(大阪第1)もいる。

 チームは2022年度に全国優勝、23年度に準優勝したが、今やチームの中で「優勝」は「NGワード」なのだという。古田主将は「試合ができることが本当に幸せ。目の前の1戦1戦を勝ち上がっていきたい」と語った。(山本達洋)

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 県決勝で東海大福岡を2―0で破り、3年ぶり23回目の優勝を果たした東福岡。準々決勝からの3試合で12得点、失点0と安定した力を見せた。

 昨年末に就任した平岡道浩監督が強化したのがフィジカル面だ。柴田陽仁主将(3年)は「めちゃくちゃボールを使って走るトレーニング。厳しいが、足が疲れなくなった」と話す。県決勝でも東海大福岡に走り負けず、分厚い波状攻撃を見せた。

 ユースも含めた高校年代最高峰のプレミアリーグでは今季、西地区8位。柴田主将は「得点力、決定力、シュートまで持って行く力がまだ足りない」と満足していない。

 全国選手権では、29日午後2時10分から、福島代表で同じくプレミア勢の尚志(東地区11位)との初戦を迎える。同ブロックには青森山田や静岡学園も入るが、平岡監督は「一言で言えば楽しみ」と語る。

 柴田主将の目標は2015年度以来の日本一だ。「個性が強くて、変なやつが多い」といい、まとめるのは大変だが、双方向のコミュニケーションを心がけ、そこで生まれた一体感が自分たちの強みだという。(山本達洋)