第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は25年1月2、3日に東京・千代田区大手町の読売新聞社前~神奈川・箱根町の芦ノ湖を往復する217・1キロで行われる。  * * *  箱根連覇から東京世界陸上へ。大いなる野望を持つ選手が青学…

 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は25年1月2、3日に東京・千代田区大手町の読売新聞社前~神奈川・箱根町の芦ノ湖を往復する217・1キロで行われる。

  * * * 

 箱根連覇から東京世界陸上へ。大いなる野望を持つ選手が青学大に2人いる。

 前回3区で日本人歴代最高記録で区間賞を獲得し、優勝に貢献した太田蒼生(あおい、4年)はマラソン日本代表を目標に来年3月の東京マラソンに出場予定。代表の選考基準に「日本記録(2時間4分56秒、鈴木健吾)を出した競技者」という項目があり、初マラソンの太田にも可能性がある。「箱根では2~4区のいずれかで結果を出します。その後、東京マラソンで日本代表にチャレンジします。最終的には五輪で優勝したい」と意欲的に語る。

 3年時まで箱根未経験ながら4年目に覚醒した鶴川正也(4年)は5000メートルで東京世界陸上を狙う。6月の日本選手権で屋外レース日本人学生歴代最高(当時)の13分18秒51をマーク。世界陸上参加標準記録は日本記録(13分8秒40、大迫傑)より速い13分1秒00。「鶴川は日本で最初に12分台で走る選手」と原晋監督(57)は高く評価する。鶴川自身「チャンスはあると思っています」と意気込む。太田、鶴川はともに勢いある走りが持ち味。25年、箱根路を滑走路として世界へと飛び立つ。(竹内 達朗)

 ◆太田 蒼生(おおた・あおい)2002年8月26日、福岡・篠栗町生まれ。22歳。大牟田高では全国高校駅伝1年6区10位、2年4区6位、3年1区10位。21年、青学大コミュニティ人間科学部に入学。箱根駅伝は1年3区2位、2年4区2位、3年3区区間賞。自己記録は5000メートル13分53秒10、1万メートル28分20秒63。卒業後はGMOインターネットグループとプロ契約。176センチ、56キロ。

 ◆鶴川 正也(つるかわ・まさや)2002年6月2日、熊本市生まれ。22歳。九州学院高では全国高校駅伝1年6区3位、2年1区3位、3年1区区間賞。21年、青学大総合文化政策学部に入学。3年時まで箱根駅伝は未経験ながら今季は出雲駅伝1区区間賞、全日本大学駅伝2区区間賞と覚醒。自己記録の5000メートル13分18秒51、1万メートル27分43秒33は青学大記録。173センチ、60キロ。