“眼力”鍛えて開眼じゃ~!広島の末包昇大外野手(28)が25日、打撃向上へ目のトレーニングを新たに導入したことを明かした。ボールの見え方を基準にして打撃フォームも改良中。1月に行う米大リーグのカブス・鈴木誠也外野手(30)との合同自主トレ…
“眼力”鍛えて開眼じゃ~!広島の末包昇大外野手(28)が25日、打撃向上へ目のトレーニングを新たに導入したことを明かした。ボールの見え方を基準にして打撃フォームも改良中。1月に行う米大リーグのカブス・鈴木誠也外野手(30)との合同自主トレでも継続して取り組んでいく。来年は直近2年連続行っていた護摩行に参加せず、技術向上に注力する。
目指す立場は『目』からつかむ。レギュラー獲りを見据える来季。3年目の今季は打率・238に終わった。来年1月に予定されている鈴木誠也との自主トレに向け、末包は「(秋季)キャンプでやったことと、今新しく目のトレーニングをやっていて。いろいろ試していることを誠也さんとの自主トレに持って行って『どうですかね?』と話をしたい」と見通しを示した。
変化の必要性を感じ取り、アクションを起こした。坂倉らも取り組んでいる視機能を高める練習を行うトレーナーの元を訪問。「目の使い方、体の使い方」を学んでいるという。
今季は低めの変化球のボール球に手が出てしまうことが頻発して、打率低下を招いた。その反省を生かすべく、利き目が左目という点に着目。これまではオープンスタンス気味の打撃フォームで顔ごと球を追ってしまう悪癖があり、「顔を動かさずにボールを見れる」というスクエアスタンス気味の新フォームへと試行錯誤している段階だ。
選球眼向上へ、「ボール球を振らないというよりは、ボールの見極めがしやすくなる。(目を)動かさないフォームにするために試してやっている」と目の重要性を感じ取っている。
レギュラーを期待されるもケガなどもあって、その座をつかみきれなかった今季。直近2年は1月に会沢、堂林らとともに護摩行に参加していたが、来年は参加しないことに決めた。「結局レギュラーになれていない。レギュラーになってから厳しい修行をやるべきかなと。バッティングフォームも固まっていないので、それを固める時間をつくらないと精神面も言っていられない」と決意は固い。
まずは来年1月の鈴木誠也との自主トレに全神経を傾ける。3年連続の弟子入りで「昨年行ってみて言われていることが少しずつ理解できてきた」。師匠の打撃理論をさらに深く吸収していく構えだ。
4年目の来季は29歳となり、中堅の域に差しかかってくる。来年の漢字には「奪」と選び、「レギュラーを獲れるように」。分岐点ともなり得る2025年は“目トレ”からの打撃開眼で見る者全てを刮(かつ)目させる。