「格闘技・シュートボクシング」(26日、東京ドームシティホール) シュートボクシング(SB)今年最大のビッグマッチ「SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT GROUND ZERO TOKYO 2024」の前日計量と記者会見が…

 「格闘技・シュートボクシング」(26日、東京ドームシティホール)

 シュートボクシング(SB)今年最大のビッグマッチ「SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT GROUND ZERO TOKYO 2024」の前日計量と記者会見が25日、都内で行われ、出場する全26選手が計量をクリアした。5年ぶりの開催となる「GROUND ZERO」は、さまざまな団体・格闘技から選手が集まり、SBのみならず多様なルールの試合が行われるのが特徴の「格闘技の祭典」(緒形健一代表)。

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 メインの70・0キロ契約3分3回戦延長無制限回でGLORY3位のゲリック・ビレット(フランス)を迎撃するSB世界スーパーウエルター級王者の海人(TEAM F.O.D)は「明日はいろんな団体の選手が出てくれて、いろんなルールがあって、その中でメインをやらせてもらうし、GROUND ZEROというリングはシュートボクサーのリングだと思っていますし、シュートボクサーが一番記憶に残る試合をメインとしても見せたい」と、エースの自覚をにじませた。

 ビレットに対しては「目を合わせた時に、ファイターの目をしてるなと思った」といい、「明日は倒したろうという気持ちになった。僕が見せなあかんのは倒すことだけ。明日に関しては倒すことが一番だと思っている」とKO宣言した。

 ビレットも「明日はフランス人とサムライとの戦い。KOで倒すことしか考えていない」ときっぱり。K-1やIGFで活躍した同国人ファイターの番長ジェロム・レ・バンナに憧れており、「私の中ではスター以上の存在、レジェンドだと思っている。同じフランス人として誇りに思っている。私も明日の試合で勝つことで、自分の名前を多くの方に知ってもらいたい」と、バンナに続きスターダムに上ることを誓った。

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 ムエタイ2大殿堂の一つラジャダムナンスタジアムの3階級王者・吉成名高は、オープンフィンガーグローブ(OFG)着用のムエタイルールでバックチョー・シックンナと対戦する。

 OFG初挑戦となる吉成は「70戦近く戦って来て初めてOFGの試合、どういう動きができるかすごくワクワクしています」と笑顔。今月1日の防衛戦後に今回のオファーがあり、「3週間の短い中でOFGを着けて練習して、いろいろ気付くところがあって、こういう技が使えるとか。肘と崩しはめちゃくちゃやりやすかった。もっと僕のタイミングが生きるなと思いました」と、短期間で早くも手応えを感じているという。

 バックチョーとは身長差があるが「キャリアの中で長身の選手とはたくさん戦って来た。身長差は気にしてない」と意に介さず。「ムエタイルールは1試合だけ。自分しか見せられない試合を見せて盛り上げてKOで勝ちたい」と誓った。

 バックチョーは「吉成選手はタイではすごく有名な選手。実際に会ってみてかっこいいいなと思いました。オファーが来た時は正直、本当に光栄に思いました」とファン目線になりつつ、「必ず勝って見せます」とアップセットを宣言した。

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 MMAデビュー戦でRIZINでおなじみの白川ダーク陸斗と対戦するSB日本ウエルター級王者・奥山貴大は「立っても寝ても勝てる準備をしてきた。打撃と柔道を組み合わせたMMAを見せられたら。それをベースに倒そうと思います」と適応に自信を見せた。

 の白川は「奥山くん、記者会見の時と違って覚悟できたみたいやね。明日は俺の一方的な殺戮ショーにならないように頑張ってや」と上から目線で、「RIZINルール特有の過激なMMAをお見せできたら」と宣言。

 「計量時間が遅くて(午後5時30分)ビックリした。リカバリーもあるので、もうちょっと遅くしていただけたら」とSBにクレームを入れたかと思えば、「今ごろ家では子供たちがクリスマスパーティーしてると思うので、早く帰って合流したい」とマイホームパパの顔を見せるなど自在なトークを展開した。

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 シーザー武志会長は「日本の選手が他団体でも負けているのが多くて、日本人にもっと頑張ってほしい。明日の試合は日本の格闘技の強さを見せてほしい。叱咤激励すると、日本人頑張れよ!と思っております」、「プロの試合で、お客さんに感動を与えないような試合は欲しくない。プロの競技はお客さんあってこそ。お客さんが燃えるような、来て良かったなと思うような試合をぜひ一人一人自分に誓って戦ってほしい」と、日本人選手に猛ゲキ。特にシュートボクサーたちには「ぜひこれぞSBというのを見せてほしい」とハッパをかけていた。

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 全試合と試合順(カッコ内数字)は次の通り。

 (11)海人(TEAM F.O.D)-ゲリック・ビレット(フランス)

 (10)笠原弘希(シーザー)-ジャック・ジャックムエタイ(タイ)

 (9)山田彪太朗(シーザー)-カオムーカイ・ペットシームー(タイ)

 (8)山田虎矢太(シーザー)-シッティチャイ・ソー・デチャパン(タイ)

 (7)吉成名高(エイワスポーツ)-パックチョー・シックンナ(タイ)

 (6)笠原友希(シーザー)-GUMP(TEAM TEPPEN)

 (5)白川ダーク陸斗(ジャパントップチーム)-奥山貴大(NEXOPORTS)

 (4)佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ)-柿崎瑠(クロスポイント大泉)

 (3)MISAKI(チームフォレスト)-撫子(GRABSキックボクシングスタジオ)

 (2)手塚翔太(サブライムガイズ/ゴング坂戸)-成尾拓輝(求道会館)

 (1)都木航佑(キャピタルレイズファイティングGlaNz)-ピラポン・ノークシン(タイ)

 OP(2)笠原直希(シーザー)-庄司理玖斗(NJKF拳乃会)

 OP(1)片山魁(チームフォレスト)-和田修虎(橋本道場)

 オープニングファイトの2試合と第1~3、8、9、11試合はSBのエキスパートクラスルール、第4試合はKNOCK OUT BLACKルール、第5試合はRIZIN MMAルール、第6試合はRISEルール、第7試合はオープンフィンガーグローブ(OFG)ムエタイルール、第10試合はSBのOFGマッチエキスパートクラスルールで行われる。