■カリーのキャリア初期に3シーズン指揮を執ったジャクソン元HC 今シーズンのゴールデンステイト・ウォリアーズは、開幕15戦で1…

■カリーのキャリア初期に3シーズン指揮を執ったジャクソン元HC


 今シーズンのゴールデンステイト・ウォリアーズは、開幕15戦で12勝3敗のスタートダッシュに成功し、一時はウェスタン・カンファレンス首位に立つこともあったのだが徐々に後退。直近5戦を1勝4敗とし、12月25日(現地時間24日、日付は以下同)の時点でウェスト8位の15勝13敗まで順位を落としている。

 ウォリアーズのフランチャイズプレーヤー、ステフィン・カリーは23試合の出場で平均21.8得点5.0リバウンド6.6アシスト1.2スティールに3ポイントシュート成功率40.3パーセント(平均4.1本成功)こそ残すも、ここ数試合は好不調の波が激しくなっている。

 20日のメンフィス・グリズリーズ戦でフィールドゴール7本すべてをミスして2得点に3リバウンド1アシストに終わった男は、22日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦でフィールドゴール成功率47.6パーセント(10/21)、3ポイント成功率43.8パーセント(7/16)の計31得点に3リバウンド10アシストをマーク。だが24日のインディアナ・ペイサーズ戦ではフィールドゴール成功率15.4パーセント(2/13)の計10得点に5リバウンド7アシストと苦しんだ。

 チームも黒星先行の状況だけに、トップスコアラーの奮起が期待されるところだが、キャリア16シーズン目をプレーする36歳のスーパースターが、リーグ指折りの実績を残してきたことはまぎれもない事実。

 4度の優勝に2度のシーズンMVPと1度のファイナルMVP、オールスターとオールNBAチームにそれぞれ10度選ばれ、75周年記念チームにも名を連ねていて、レギュラーシーズン通算3841本、プレーオフでも通算618本と、いずれも3ポイント成功数で歴代トップを誇るだけに、引退後のバスケットボール殿堂入りが確実視されている。

 そうした中、21日に公開されたポッドキャスト番組“the Mark Jackson show”へ出演したアイザイア トーマス(元デトロイト・ピストンズ)は、マーク・ジャクソン(元ペイサーズほか)へこう話していた。

「ステフ・カリーは歴代最高のシューターなんだ。で、マーク・ジャクソンが彼へバッテリーを入れて、とんでもないほどの自信を与えた。ステフが殿堂入りする時、君(ジャクソン)のお陰で今プレーできている自信を得ることができたんだと覚えてくれているといいね」

 ウォリアーズは現在も指揮を執るスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が就任した2014-15シーズンに“カリー体制”で初優勝を飾ったのだが、カーHC就任時にはカリー、クレイ・トンプソン(現ダラス・マーベリックス)、ドレイモンド・グリーンのビッグ3がそろっていて、2シーズン連続でプレーオフに出場していた。

 2015年から2022年までの8年間で4度の王座を獲得した“ウォリアーズ王朝”の土台を作り上げたのは、2011-12から2013-14までの3シーズンで指揮を執ってプレーオフチームへ引き上げたジャクソン元HC。

 解任後、早くも10年以上が経過したのだが、トーマスは現役時代にポイントガードとして17シーズンをプレー後、ウォリアーズの指揮官として残してきたジャクソンの功績を高く評価していた。

【動画】カリーとジャクソン元HCのシューティング対決!