12月25日、高校バスケの日本一を決める『SoftBank ウインターカップ2024 令和6年度 第77回全国高等学校バスケ…
12月25日、高校バスケの日本一を決める『SoftBank ウインターカップ2024 令和6年度 第77回全国高等学校バスケットボール選手権大会』の男子2回戦が東京体育館で行われ、東山高校(京都府)が九州学院高校(熊本県)を下し、3回戦進出を決めた。
試合後にメディア対応した東山のキャプテン瀬川琉久(3年)は、東京体育館での初戦を終えてみての所感やチームの状態などについて答えた。
まず初戦の入り方について問われた瀬川は、「やはり前半はウインターカップという独特な雰囲気に飲まれてしまって、思うようなプレーができなかったのですが、後半にかけて自分らしいプレーをコートで表現できたと思います」と評価した。
しかし自身の23得点というスタッツについては「まだまだ点を取れると思います」と全く納得していない様子で、「試合を重ねて自身も成長していければいい」とスコアラーとしての片鱗をのぞかせた。
だがここまで決して順風満帆だったわけではなく、インターハイで優勝後にはチーム内でケガ人が増えたことや、瀬川が代表活動でチームを離れてしまったことも重なり、U18日清食品トップリーグでは福岡大学附属大濠高校(福岡県)や八王子学園八王子高校(東京都)に敗戦を喫した。「一度チームがどん底に落ちてしまった」と時期もあったという。
「海外であったりとか、ジャパンの活動ではパスを求められたり、ディフェンスを求められたり、(求められるプレーが違うために)ちょっとやりにくかった部分も」と自チームを離れてプレーする難しさを経験しており、うまくいかないときは兄や周囲の人にアドバイスを求めることもあった。
しかしそういった経験が、チームに合流後の短い期間の中でも、2年生の佐藤凪、1年生の中村颯斗をはじめとする下級生に対して、より積極的にコミュニケーションをとるための気持ちの変化につながった。エース兼キャプテンとして「チャレンジャーとしての気持ちを忘れずっていうことは、ずっとチームに言い続けてきています」
どん底を味わったインターハイの王者は、このウインターカップでどれほど成長し、活躍を見せることができるのか、目が離せない。