8月1日、日本ハム・郡司がプロ初のサヨナラ本塁打 2024年のパーソル パ・リーグ公式戦は、ソフトバンクが2位に13.5ゲーム差をつけ、2020年以来4年ぶり、通算22回目のリーグ優勝を果たした。各球団が全143試合で激闘を演じ、数多くの名…

8月1日、日本ハム・郡司がプロ初のサヨナラ本塁打

 2024年のパーソル パ・リーグ公式戦は、ソフトバンクが2位に13.5ゲーム差をつけ、2020年以来4年ぶり、通算22回目のリーグ優勝を果たした。各球団が全143試合で激闘を演じ、数多くの名場面も生まれた。「パーソル パ・リーグTV」公式YouTubeでは、「2024年後半戦 歓喜のサヨナラ勝ち特集【Supported by 三和シヤッター】」と題し、パ・リーグ6球団の後半戦サヨナラゲーム18試合を総まとめ。歓喜の瞬間をいくつか振り返っていく。

 2024シーズン後半戦で最もサヨナラ勝利が多かったのは、日本ハムだった。後半戦最初は、8月1日のオリックス戦。6対6で迎えた9回、1死走者なしで郡司裕也捕手に打席が回ると、粘った末の9球目、甘く入ってきたストレートを捉えた。打球はグングン伸びて左中間スタンドに着弾。プロ初のサヨナラ本塁打で、チームを3連勝に導いた。

 9月6日にはアリエル・マルティネス捕手の押し出し四球でサヨナラ勝利。同10日に水野達稀内野手がサヨナラ安打を放つと、翌11日にはフランミル・レイエス内野手がサヨナラ本塁打を放ち、2夜連続の劇勝。同28日にもマルティネスがサヨナラ安打をマークするなど破竹の勢いで、2019年以来6年ぶりのAクラス入りを果たした。

 初戦を落として迎えた「パーソル CS パ」ファーストステージ2戦目では、1点ビハインドの9回に万波中正外野手の本塁打で追い付くと、延長10回2死から松本剛外野手の四球、清宮幸太郎内野手の安打で一、三塁の好機を演出。ここで淺間大基外野手がサヨナラタイムリーを放ち、対戦成績を1勝1敗に持ち込んだ。

楽天・阿部は8月21日にサヨナラ適時打…8月は4番で月間5発

 7月30日の西武戦では、ロッテの小川龍成内野手がサヨナラセーフティバントを決めた。6対6で迎えた2死満塁の好機で打席に立った小川。相手守護神・アルバート・アブレイユ投手の初球、外角のストレートをバントで三塁方向に転がした。意表を突いた攻撃を見事に成功させ、サヨナラ勝利。このプレーは「スカパー!ドラマティック・サヨナラ賞 年間大賞」に選出された。

 楽天は8月21日のソフトバンク戦で、0対1での9回に阿部寿樹内野手がサヨナラタイムリーを記録した。8月に4番起用された10試合の戦績は10勝3敗1分と、夏場に打線を支えたベテランの阿部。月間5本塁打を放つ、頼もしい活躍を見せてくれた。

 同22日は西武のプロ8年目・源田壮亮選手がオリックス戦でキャリア初のサヨナラ打を記録。翌23日のロッテ戦では、プロ9年目のオリックス・杉本裕太郎選手がこちらもキャリア初となるサヨナラホームランを放った。ソフトバンクの後半戦サヨナラゲームは2度で、いずれも柳町達選手が試合を決めている。出場試合数こそ前年から減らしたが、キャリアハイの4本塁打、OPS.735をマーク。なかでも得点圏打率.387と、勝負強さが光っていた。

「パーソル パ・リーグ公式戦」サヨナラゲーム全44試合の内訳は、安打26(前半戦14、後半戦12)、犠飛6(前6)、本塁打7(前4、後3)、押し出し四球3(前2、後1)、捕逸1(前1)、暴投1(後1)、となった。個人では、オリックスの紅林弘太郎内野手がリーグトップとなる3度(前2、後1)のサヨナラ打を記録している。強烈なインパクトを残す名場面が生まれた2024シーズン。来季も数多くの劇的なサヨナラ勝利が生まれるか。試合終了まで見逃せない。(「パ・リーグ インサイト」東海林諒平)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)