ソフトバンク山川穂高内野手(33)がクリスマスの25日、「ロマン砲」と呼ばれて久しい後輩のリチャード内野手(25)の覚醒に太鼓判を押した。12月に入って合同練習をスタート。厳しい練習を課し、その変身ぶりに「日本だったら、頂点。僕や村上(ヤク…

ソフトバンク山川穂高内野手(33)がクリスマスの25日、「ロマン砲」と呼ばれて久しい後輩のリチャード内野手(25)の覚醒に太鼓判を押した。

12月に入って合同練習をスタート。厳しい練習を課し、その変身ぶりに「日本だったら、頂点。僕や村上(ヤクルト)、岡本(巨人)より上。世界でも間違いなく通用する」と断言した。年明けの沖縄自主トレでも徹底的に覚醒を促し、年越しの瞬間の浜辺でのスイングプランも明かした。

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約3週間の合同練習で、山川のリチャードに対する視線も変わってきた。

「今、リチャードはすごいですよ。本当にすごい。今やっているリチャードの練習は『軍人』のような練習をさせています。僕も、とてもじゃない練習をさせています。ここからピッチを上げて行くんで。楽しみにしてもらえばと思います」

山川はこの日、みずほペイペイドームでトレーニング。その後「弟子入り」したリチャードの奮闘に目を細めていることを明かした。リチャードは一足先に故郷・沖縄に戻ったが、26日からは再び、南国で合同練習を再開。山川は来季プロ8年目を迎えるリチャードの覚醒に向け、本腰を入れる。「(リチャードの練習量は)僕の10倍です」。食事制限からスイング数、強化メニューなど、山川の練習メニューの10倍のハードトレだ。

「(練習は)非効率な練習です。今の時代は効率よく100回やらなきゃいけないことを10回でまとめる時代。そうやって無駄な練習を省いていくのが時代なんですけど、めちゃくちゃ無駄な練習を含めて、とにかく量です。休むヒマはない。普通の人が100回やるやつを1万回やらせるくらいの。根性系です」

弱音を吐けば、さらに厳しさは増す。「(リチャードが)『山川さん、これきついです』と言ったら(練習メニューの)セット数を増やしているので」と鬼教官ぶりを発揮。それもかわいい後輩の目覚めのためだ。「(リチャードは)能力というか腕力というか。力のみなら世界でも間違いなく通用する。日本だったら頂点。僕とか村上(ヤクルト)、岡本(巨人)より全然上です」。球界を代表するアーチストを引き合いに、潜在能力の高さをアピールした。

年明けの沖縄自主トレはさらに厳しい内容になる。2年連続の本塁打王を目指し、山川自身もレベルアップを図る。年越しの瞬間、沖縄の浜辺で「リチャードと1000スイングしようかな」と明かした。「ロマン砲」の覚醒へ-。山川サンタのプレゼントは、甘くない。【佐竹英治】