◆全国高校バスケットボール選手権大会(ウインター杯)・第3日(25日・東京体育館)▽女子3回戦 精華女子(福岡)89―66浜松開誠館(静岡) 苦しい試合展開でも、U17日本代表主将の浜松開誠館・後藤音羽(3年)は最後まで諦めなかった。チー…

 ◆全国高校バスケットボール選手権大会(ウインター杯)・第3日(25日・東京体育館)▽女子3回戦 精華女子(福岡)89―66浜松開誠館(静岡)

 苦しい試合展開でも、U17日本代表主将の浜松開誠館・後藤音羽(3年)は最後まで諦めなかった。チーム最多25得点、11リバウンドと奮闘したが、大会前の目標だった4強に及ばなかった。「前半から相手の留学生のところが止められなくて、なかなか流れが来なかった。相手のドライブも抑えられなかった」と、唇をかんだ。

 大舞台で成長のあとは残した。昨年の2回戦・京都精華戦で自分のプレーをさせてもらえず、ハーフタイムで涙を流した弱々しい姿はなかった。チーム最長の39分25秒プレーし、仲間を鼓舞し続けた。メキシコで行われたU17W杯の日本代表で主将を務め、6位入賞に貢献した。「精神面でもプレー面での高校の3年間で伸ばせたと思う」と、胸を張った。

 浜松開誠館高男子バスケ部を指揮する父・正規さんと、シャンソン化粧品で活躍した高美さんを母に持つ。両親とも元日本代表選手。「将来は2人が出場できなかった五輪代表が目標です」。大学はWリーグに何人も輩出している東京医療保健大に進学する。「後輩には楽しんでプレーしてほしい」と、後を託した後藤が世界の舞台を目指して新天地でさらなる活躍を誓った。