滋賀県で15日に開かれた全国中学駅伝大会男子の部で、初出場で優勝した埼玉県鶴ケ島市立藤中男子駅伝部の選手らが24日、県庁を表敬訪問した。県勢の優勝は21年ぶりで、大野元裕知事は「色んなプレッシャーや課題を乗り越え、たすきをつないで優勝した…
滋賀県で15日に開かれた全国中学駅伝大会男子の部で、初出場で優勝した埼玉県鶴ケ島市立藤中男子駅伝部の選手らが24日、県庁を表敬訪問した。県勢の優勝は21年ぶりで、大野元裕知事は「色んなプレッシャーや課題を乗り越え、たすきをつないで優勝したことを誇りに思う」と祝福した。
1区斎藤駿選手(1年)が14位でたすきをつなぐと、2区ハサヌディン知輝選手(3年)が11人を抜き3位に。3区古西祐翔選手(同)、4区塚原泰志選手(2年)が順位をキープし、5区久野温正選手(3年)が2位に浮上すると、6区で主将の植松遼選手(同)が区間新記録の走りで逆転優勝を飾った。植松選手は「7秒差で2位となり、全国大会出場を逃した昨年の県大会の悔しい思いがチームを変えた。夢を見ているような気持ち」と笑顔を見せた。
同校を優勝に導いたのは、教員の「自己啓発等休業制度」を利用して駿河台大に編入学して駅伝部に入り、2022年箱根駅伝に出た今井隆生教諭(34)。教員に復帰し、23年に同校に赴任した。箱根の経験を生かし、丁寧なウォーミングアップを大切にしたという。今井教諭は「選手が自分たちで目標を設定し、準備を積み重ねた成果が出たことに感動している」と話した。(山田みう)