来年の大相撲初場所(1月12日初日、東京・両国国技館)へ向け、綱取りに挑む大関・豊昇龍(立浪)が東京・台東区にある部屋で本格始動した。相撲を取る稽古では弟弟子の十両・木竜皇を指名すると、計17番。最初の一番では突っ張りで前に出た。その後も…

 来年の大相撲初場所(1月12日初日、東京・両国国技館)へ向け、綱取りに挑む大関・豊昇龍(立浪)が東京・台東区にある部屋で本格始動した。相撲を取る稽古では弟弟子の十両・木竜皇を指名すると、計17番。最初の一番では突っ張りで前に出た。その後も突き押し主体で攻めて、軽やかに土俵際ではたき込むなどした。14勝と圧倒し、「体の動きを確認したかった。悪くない」と手応えを口にした。

 冬巡業では師匠の立浪親方(元小結・旭豊)の指示を守り、苦手な相手を指名。豊昇龍は「休まずに稽古した分、疲れはまだ出ていない」と今後、長旅の疲労が出てくると予想。「疲れた体だといい成績を出せない」と出稽古は年明けから行う予定だという。

 叔父の元横綱・朝青龍は初の綱取りだった2003年初場所を14勝1敗で制し、一発で番付最高位をつかんだ。豊昇龍は「横綱ではなく叔父さんとして見ていた。今考えると、やっぱりすごい」と刺激。初の綱取りには「特に意識はしていない。一日一番を意識すればついてくる」。先場所の千秋楽相星決戦で敗れた大関・琴桜(佐渡ケ嶽)とのダブル綱取りについては「いいんじゃない」と歓迎した。