大相撲初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)で横綱昇進を狙う大関豊昇龍(25=立浪)が24日、最高位への意気込みを口にした。力士会が行われた両国国技館で取材に応じ、「自分の相撲にしっかり集中し、場所に向けてしっかり稽古して、1日一番…

大相撲初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)で横綱昇進を狙う大関豊昇龍(25=立浪)が24日、最高位への意気込みを口にした。力士会が行われた両国国技館で取材に応じ、「自分の相撲にしっかり集中し、場所に向けてしっかり稽古して、1日一番大事にしていきたい」と誓った。

九州場所では13勝2敗。21年ぶりの大関同士による千秋楽相星決戦で琴桜に敗れたものの、最後まで優勝争いを盛り上げた。日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会の推薦内規には、横綱になる条件として「2場所連続優勝か、それに準ずる好成績」とある。自身2度目の優勝を今場所で果たせば、その内規を満たす。「先場所みたいに、しっかり1日一番集中して相撲を取りたい」と気持ちを高めた。

モンゴル出身で、おじは幕内優勝25回の元横綱朝青龍。角界最高位の地位についてのイメージを尋ねられ、「子供の時から、すぐ隣で横綱をずっとみていたから」と笑顔。「でも、横綱としてじゃなくおじさんとして見ていた。いま考えてみると、やっぱりすごいなと思う」と、あらためて敬意を表した。

おじの後を追いかけるように地位を上げてきた。その偉大さを実感しつつ、それでも理想の横綱像については自分なりのイメージを膨らませる。「こんな横綱になりたいと思ったことはない。あの人みたいになりたいと思うより、自分のことを出したい」。独自の理想像を掲げ、綱とりに挑む。【奥岡幹浩】