ダート競馬における年末の大一番・東京大賞典(3歳上・GI・ダ2000m)の開催が迫ってきた。レース当日の12月29日は食品メーカーの紀文が制定した「福の日」。おせち料理に使われる練り物を製造・販売する同社が、正月行事の意味、いわれを知る…

 ダート競馬における年末の大一番・東京大賞典(3歳上・GI・ダ2000m)の開催が迫ってきた。レース当日の12月29日は食品メーカーの紀文が制定した「福の日」。おせち料理に使われる練り物を製造・販売する同社が、正月行事の意味、いわれを知ることで福を招いてもらうのを目的に考えられたという。そこで29日に行われることが定着している東京大賞典で2番と9番は「福」を招いているのか。近10年の成績を調べてみた。

 結論からいえば、東京大賞典の2番と9番の数字は悪くない。2番が【0-1-1-8】の勝率0%、複勝率20%、9番が【2-1-1-6】で同じく20%、40%。さらに目下6年連続で2番か9番が馬券圏内。近い方から23年=2着に9番ウィルソンテソーロ、22年=2着に2番ノットゥルノ、21年=1着に9番オメガパフューム、20年=3着に9番ウェスタールンド、19年=1着に9番オメガパフューム、18年=3着に2番ケイティブレイブとなっている。今年は2番のワールドクリークが勝ち、9番のファストフレンドが2着となった99年以来の2-9決着となるか。そういった視点で注目するのも面白そうだ。ちなみに最もいい数字を残しているのは5番で【3-0-3-4】となっており30%、60%。

 年の瀬に福を呼ぶのは果たして…。2024年の締めくくりにふさわしい好メンバーがエントリーしている。主役は3歳ダート王のフォーエバーヤング(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)。米G1のケンタッキーダービーとBCクラシックはともに3着だったが、国内では負け知らず。さらにビックタイトルを手にしたい。一方、古馬の大将格はウシュバテソーロ(牡7、美浦・高木登厩舎)だ。今年は4戦して2着3回。前走のBCクラシックではダートで初の2桁着順となる10着となるなど、厳しいレースが続く。ただ、東京大賞典は2連覇中と得意のレース。新コンビとなる菅原明良騎手を背に、年下の強豪を退けての3連覇となるか。枠順から注目していきたい。