◆第41回ホープフルS・G1(12月28日、中山競馬場・芝2000メートル) 24年中央競馬の大トリを飾る第41回ホープフルS・G1(28日、中山)。「考察」前哨戦は、アイビーSでインパクト大の末脚をみせたマスカレードボールに注目した。 G…

◆第41回ホープフルS・G1(12月28日、中山競馬場・芝2000メートル)

 24年中央競馬の大トリを飾る第41回ホープフルS・G1(28日、中山)。「考察」前哨戦は、アイビーSでインパクト大の末脚をみせたマスカレードボールに注目した。

 G1に昇格してから過去7年をみると、前走アイビーS組が【1111】と高確率で馬券に絡んでいる。昨年は同レース3着のレガレイラが巻き返して優勝。20年には優勝馬オーソクレースが2着に入り、19年も勝利したワーケアが3着と、とにかく関連性が高い。今年は同レース1、2着馬の登録があり、勝ったマスカレードボールに注目する。

 序盤は遅い流れを3番手から運び、折り合いもばっちり。ラスト3ハロンが11秒8―11秒3―11秒2という加速ラップを、次位を0秒5も上回る最速33秒4を駆使。芝が荒れ出したインを突いて差し切った内容はかなりのインパクトがあった。半姉はマイル~中距離路線で重賞2勝、秋華賞も2着に健闘したマスクトディーヴァ。祖母が短距離路線で切れ味を武器に活躍したビハインドザマスクという一本筋の入った血統背景も魅力に映る。

 2着のピコチャンブラックも勝ち馬の目標になった点や、2戦目で初めて番手に控える形になった点を考慮すれば、収穫は大きかった。2頭ともに本番への試走としては十分評価できる。(石行 佑介)