阪神・大竹耕太郎投手(29)が23日、神戸市内でトークショーを行い、ソフトバンクから巨人にFAで加入した元同僚の甲斐拓也捕手(32)に成長した姿を示すことを誓った。今季の対巨人戦は2戦2敗。伝統の一戦で雪辱を果たし、お世話になった先輩に実…
阪神・大竹耕太郎投手(29)が23日、神戸市内でトークショーを行い、ソフトバンクから巨人にFAで加入した元同僚の甲斐拓也捕手(32)に成長した姿を示すことを誓った。今季の対巨人戦は2戦2敗。伝統の一戦で雪辱を果たし、お世話になった先輩に実力を見せつける。
大竹にとって来季の伝統の一戦は一層、特別なものとなった。古巣でバッテリーを組み、試合の中で投球のいろはを教わった先輩が宿敵に加入。予想だにしなかった展開に胸を躍らせた。
「まさかセ・リーグに来るとは、やっぱりホークスのイメージがあるので。ずっとライバル関係のチームに来られる。対戦は楽しんでできたらと思います」
ソフトバンク時代は甲斐と29試合で先発バッテリーを組み、10勝をマーク。「お世話になった捕手。ゲームをやっていく中ですごく話はしたし、試合が終わって反省もした」と酸いも甘いも共にした先輩だ。阪神移籍後は昨季の交流戦で対戦し、適時打を1本献上している。
来季は移籍3年目。2年連続で2桁勝利を挙げて虎投手陣の柱となるなど、殻を破れなかった古巣時代の姿はもうない。「バッテリーを組んでいた時は自分の投球はクソみたいだったというか、今とは全然違うので。(甲斐との対戦で)やりにくいとかはないです」。今の実力をバッターボックスに立つ先輩に見せつける。
今季の対巨人戦は2戦2敗で防御率6・52。リーグで最も打ち込まれた相手であり、チームとしても王座奪還を許すなど巨人が大きな壁となって立ちはだかった。「総合的なバランスとか、投げていても投げにくいというかいい打線だなという感覚はあった」。甲斐に加えて今季セーブ王の元中日・マルティネスらも獲得するなど積極補強で戦力の厚みも増すばかり。「来年もすごく大事なカギになる対戦カード」とライバル視する。
伝統の一戦で漂う独特な雰囲気。早大出身左腕は「早稲田で言えば慶応みたいな。特殊だなと思います」と早慶戦を想起し、巨人は自然と意識せざるを得ない相手となった。タテジマのユニホームもすっかりと板につき、胸に宿す猛攻魂をのぞかせた大竹。宿敵に雪辱を果たし、チームを再び頂点へと導く。