阪神の佐藤輝明内野手(25)が23日、兵庫県西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸1億5000万円でサインした。球団との交渉の席では、初めてポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦希望を伝えたことを明かした。実現すれ…
阪神の佐藤輝明内野手(25)が23日、兵庫県西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸1億5000万円でサインした。球団との交渉の席では、初めてポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦希望を伝えたことを明かした。実現すれば球団野手では史上初。チームを優勝に導き、周囲に認められる存在となって夢をかなえる。(金額は推定)
佐藤輝は契約更改交渉の席で球団にラッキーゾーンの復活を要望したことを明かした。「毎年恒例だけど、ラッキーゾーンをつけてくれと。もちろん真面目に(伝えた)」と切り出し、「付けさせてもらえるならね」と自腹ででも復活させたい考えまで口にした。
甲子園の右翼から左翼へ吹く浜風は、左の大砲にとっては不利。1992年にラッキーゾーンが撤去されて以降、日本選手の左打者の甲子園本塁打は04、05年の金本知憲の15発が最多だ。
佐藤輝は今季16本塁打中、甲子園で4本塁打。手応えがあった打球が浜風の影響で失速することも多かったという。ラッキーゾーンが復活すれば、「もっと増えるでしょ。減ることはない」と本塁打増に自信を見せた。
ただ、佐藤輝によると球団側の反応は「笑ってました」と苦笑い。嶌村球団本部長は「やっぱり甲子園球場のあるべき姿が今の球場であるので、選手の意見としてはお聞きはしますけれども」とし、「今のままで、いかせていただきます」と笑顔で一蹴した。