卓球女子日本代表の渡辺武弘監督(63)が来年3月末の任期満了を持って退任する意向であることが23日、分かった。既に日本協会には意思を伝えている。関係者によると、今夏のパリ五輪を集大成と考え、後進に道を譲りたいとの思いがあるという。今後は休…
卓球女子日本代表の渡辺武弘監督(63)が来年3月末の任期満了を持って退任する意向であることが23日、分かった。既に日本協会には意思を伝えている。関係者によると、今夏のパリ五輪を集大成と考え、後進に道を譲りたいとの思いがあるという。今後は休職中の中部大の教授に復帰する見込み。
渡辺監督は現役時代に88年ソウル、92年バルセロナ五輪に出場し、21年10月に代表監督に就任した。パリ五輪では選考ポイント4番手だった張本美和を団体要員の3人目に抜てきし、団体銀メダルを獲得。10月のアジア選手権で50年ぶりに中国を破って頂点に立った。重視したのは選手や母体との対話やチームワーク。2月の世界選手権団体戦では五輪代表落選直後の伊藤美誠にベンチから選手に積極的に助言を送るように促し、その様子を穏やかに見守る姿も話題となった。
日本協会は退任の意向を受け、28年ロサンゼルス五輪に向けた新監督の人選を進めており、早期の決定を目指している。