「プロレス・新日本」(23日、後楽園ホール) 来年の1・4東京ドーム大会でランバージャックデスマッチを行う棚橋弘至とハウス・オブ・トーチャー(HOT)のEVILが10人タッグマッチ(棚橋、エル・ファンタズモ、矢野通、ボルチン・オレッグ、本…
「プロレス・新日本」(23日、後楽園ホール)
来年の1・4東京ドーム大会でランバージャックデスマッチを行う棚橋弘至とハウス・オブ・トーチャー(HOT)のEVILが10人タッグマッチ(棚橋、エル・ファンタズモ、矢野通、ボルチン・オレッグ、本間朋晃組-EVIL、成田蓮、高橋裕二郎、SHO、金丸義信組)で前哨戦を行った。
試合はファンタズモが急所パンチからサンダーキス’86(トップロープを歩いてからのボディープレス)を裕二郎に投下し12分27秒、片エビ固めで3カウントを奪取したが、試合後に惨劇が待っていた。
勝ち名乗りを受ける棚橋組を背後からHOTが襲い、東郷に首を絞め上げられる棚橋の右側頭部の髪を、EVILがハサミでバッサリと一房切り落とした。悲鳴が上がる中、EVILは「オイ棚橋よう!断髪された気分はどうだ?俺の気分は最高だよ!アッハッハッハ!」と高笑い。「断髪式におこしの皆さん、愛してま~す!」と、棚橋の引退前に勝手に断髪式を強行した上に、決めゼリフまで強奪して観客の神経を逆なでして見せた。
棚橋は「なんでもありのプロレス界でもやってはいけないことがあって、最低限守らなければいけないルールもあって、EVILはその禁を犯した」と怒り心頭。「この代償は高えよ。東京ドーム、引退だけじゃない、丸坊主にしてやる!」と報復を宣言した。
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メインでは、1・4東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級選手権試合を行う王者のザック・セイバーJr.と挑戦者の海野翔太が、それぞれ大岩陵平、石井智宏と組んで激突。4人それぞれがけれん味のない真っ向勝負を繰り広げ、最後は大岩のスリーパーホールドで絞め上げられた海野が、抜け出すとデスライダー一閃。26分31秒、片エビ固めで最後の前哨戦を制した。
海野はザックに「コロナ禍で大変だった新日本を支えてくれて、新日本に居座ってくれてありがとう。ファンの皆が不安な時に新日本を支えてくれて、強くいてくれてありがとう。ザックに対して心からリスペクトしてるし感謝しています」と語りかけ、「ただそれだけじゃダメなんだ。今すぐにでも結果を出してIWGP世界ヘビー級のベルトを巻きたい。2025年は俺の番だ。ザックへの思いも自分の野望も全てドームでぶつけて勝ってやる!」とパラダイムシフトを宣言。
ザックは海野の熱弁に対し「翔太さん、頑張って!」と素っ気なく返すにとどめたが、海野はバックステージでも「俺たちの世代でプロレスをもう一回大爆発させる。俺がかじを取って新日本を導きたい」と、熱弁が止まらなかった。