C大阪の元日本代表MF清武弘嗣が23日、ヨドコウ桜スタジアムで退団セレモニーを行った。 清武は「10年間、お世話になったみなさんに直接、お礼が言いたくて、こういう場をつくってもらいました。10年ちょっといて色々な思い出がたくさんあります」…
C大阪の元日本代表MF清武弘嗣が23日、ヨドコウ桜スタジアムで退団セレモニーを行った。
清武は「10年間、お世話になったみなさんに直接、お礼が言いたくて、こういう場をつくってもらいました。10年ちょっといて色々な思い出がたくさんあります」とC大阪での思い出を話した。
大分から2010年にC大阪加入。3年間、主力選手としてチームを支えた。「何もわからない僕をあたたかく迎えてくれたクラブ。僕がここにきた時に昔からいるサポーター、ファンの人は思っていると思う。すごい人見知りでトゲトゲしていた。ファンサ(ファンサービス)も全然良くなくて、『なんだこいつは』と思うサポーターもいたと思う。すみませんでした」と笑顔で振り返った。
2017年にC大阪へ復帰した際には「一生このクラブでサッカーをして引退するんだろうと思っていた。帰ってきてセレッソのためにやるっていうのが僕の中ですごくあって。その年に2冠取れてすごくうれしかったのを覚えています」と当時を思い返した。
それでも、「今日まで自分が描いていたサッカー生活ではありませんでした。ケガばかりで7年半。稼働率がめちゃくちゃ悪くて。すごく悩んでいます。今も」と心境を吐露。つづけて、「本当にその時、支えてくれたのはここにいるサポーターのみなさんの応援があったから。いつも『キヨと一緒に』、『キヨのために』と『キヨとタイトルを取りたい』と言ってくれて、みなさんに支えられてサッカーができた」と感謝を伝えた。
C大阪でともに戦った選手らから花束も受け取り、「かけがえのない仲間たちに会えて、僕はすごく幸せでした。だからこそ、みんなでJ1優勝したかった。リーグ優勝を取れなかったのが唯一の心残りです」とさみしそうに話した。だが、「10年とちょっとをこのクラブのためにやったという自負はあります。クラブのために戦って、自分はしっかりやれた気持ちはあります。いざ、退団となると正直めちゃくちゃさみしいです。なので、実感はまだないですけど、今日、こうやってみなさんにあいさつできてすごくよかったと思う。僕はいなくなるけどこれからも残る選手、新しく来る選手、これからもセレッソを応援して欲しい」と思いを伝えた。
来季、15年ぶりに大分へ移籍することが決まっている清武は最後に、「僕はまだまだ引退しない。これからも僕のことを応援してくれたらうれしい。本当に10年半、支えてくれて本当にありがとうございました」と笑顔で話した。クラブが主催し、平日に行われたセレモニーだが、1913人のサポーターが駆けつけ、ハイタッチで清武を送り出した。